悪質なディーラー整備士の言うことを真に受けるな!初心者と女性をカモにする脅しのテクニックを暴露

みなさんこんにちは。

埼玉県入間郡三芳町にある、ミニバン中古車の専門店、㈱ラインアップ代表の野瀬です。

購入した中古車をディーラーに車検に出したら、要修理・交換箇所の多さとその見積もりにビックリすることがあります。

その結果、「こんな車を売るなんて、とんでもない中古車店だ!」と怒っている人を見かけたことはありませんか?

実際、機械に詳しくない初心者や女性をターゲットに、必要の無い修理や高価な部品を売りつけるディーラー整備士は存在し、ディーラーだからと安心もできないのです。

先日実際にあった話ですが、当店でステップワゴンを購入されて3カ月ほど経ったお客さんがディーラーに点検に出したら、ディーラーの整備士にこう言われたそうです。

「あれもダメこれもダメ、エンジン回りはボロボロで乗るのは危険。」

それを真に受けたお客さんが当店に長文のクレームメールとともにディーラーの30万円もする修理見積書を送ってきたんです。

  • なにも整備を行っていないで納車するなんてダマされた
  • この高額な修理代はどうしてくれるのか
  • 社長からどう対応するのか返事をよこせ

色々と書いてありましたが、要約するとこんな内容が書かれていたんですね。

さっそくまずは車を預かり担当者がチェックするものの特に異常はなし、その後、当社提携の整備工場でチェックするも特に異常はなし、念のため、当社が懇意にしているホンダディーラーの工場でもチェックしましたが、異常なし。

やる必要はなかったのですがお客さんがどうしてもやるということで、一か所だけ中古部品での交換修理を行い、結果的にディーラーの30万円の見積もりが3万5千円で済みました。

全ての裏付けをとった後に「やっぱりね、それにしても残念だなぁ」というのが私野瀬の感想でした・・

良好な人間関係を築いていたのにディーラーのせいで、お客さんはすっかり当店に不信感を抱き、ガタガタガタと人間関係が崩れていく音が聞こえてきたからなんですね・・

どうしてこんなことが起こってしまったのか?

そこで今回は、悪質なディーラー整備士について記事にしようと思いました。

車に詳しくない方はカモにされないよう、特に参考にして頂けたらと思います。

ディーラーで点検や車検に出してビックリ!この見積もりは本当?!


「お待たせしました!こちらが今回のお見積りです。」

とあるディーラーに車検を依頼しようと見積もりを出してみたところ、その金額を見てビックリ!40万円を軽く超えている?!

「お客様の車は年式も古く、アチコチに不具合があるのでこのまま走っていては危険です。そのため部品交換を要するところが多いのですが、安全のためこれでも最低限なんですよ」

ええっ…私の買った車、そんなにヒドイ車だったの?50万円くらいで買ったのに、車検が40万円以上もするなんて、割に合わない!

「そうですね…中古車屋なんてちゃんとした整備士が売っているわけじゃありませんから、そういう車も平気で売るんですよ。でもウチみたいにちゃんとしたメカニックが診断すれば、このくらいの修理代は必要になっちゃいます。」

そんな!素人が適当に売ってる店で私ダマされた?!安くてもちゃんとした車を売ってると思って買ったのに!でも、ちゃんとメーカーの看板出してるディーラーが言ってるから間違いないだろうし…。

「今回は最低限の修理代で済ませてますからこの程度の修理見積もりですが、乗り続けてるとまた不具合が出て来るかもしれませんねー。ウチはちゃんとしたディーラーですから、点検をしっかり受けて直すところは直しながら乗らないと、危ないですよ」

それじゃ、点検に出すたび修理代が膨れ上がっていって…そんな車を売りつけるなんて、許せない!クレームつけなきゃ!

「…そんなわけでお客様、どうします?修理して車検通しますか?この機会に新車に乗り換えた方が…あれ?お客様??」

ちょっと待って!中古車店の困惑


その後、その車を販売した中古車店にて。

「ああ、いらっしゃいませ。その後お車の調子、どうですか?」

ちょっとちょっと!あんな車売りつけてどういうつもり?!ディーラーに車検出したらこんなとんでもない額の修理見積もり出されたんだけど。

「え、ええっ?!ウチではちゃんとメカニックが整備済みの車を売ってますが。」

こんな不具合ばかりの車売りつけて、”安物買いの銭失い”じゃない!これは詐欺だよ!社長を出しなさい社長を!

「いやお客さん、ちょっと待ってください、一体どんな見積もりを出されたんですか?えーなになに…ベルト交換?パワステユニット交換?ブレーキキャリパー交換?サスペンションのブッシュ交換?スピードメーターケーブル交換?何だこりゃ。」

ディーラーで言われたのよ、ディーラーで!ちゃんと整備士に見てもらったんだから!なんかよくわからないけど、アチコチ劣化してて交換しないと危ないって!今すぐ修理しないと危なくて乗れないって!どういうこと?!

「いや、どうもこうも新車じゃないので新品から劣化してる部分があるのは当然ですが…支障のある部分までそのまま売ってませんよ?10万km近かったからベルト類なんかは交換済みなのに、おかしいですねこの修理見積もり。」

何よ!アンタの売った車にこれだけ問題があるって、ディーラーが証明したのよ!自分の罪を認めなさいよ!訴えてやる!

「ちょ、ちょっと待ってください…交換するにしてもこの見積もり、修理するというより全部新品で交換する前提みたいですね。これじゃこの金額でビックリするの当然ですよ。中古部品使えば部品代は5万円くらい…見積もりは高くてもこの半額までもいかないくらいじゃないかな?」

…え?本当はこんなにしないの?

「ええ、元から中古車ですからそこだけ新品にしないといけないってことも無いですし、この先数年で乗り換えるなら中古で大丈夫な部分も多いですね。それに中古部品を再生したリビルドパーツって、もっと程度良くて新品より安い部品もありますよ?」

だって、だって、ディーラーが…もー!何を信じていいかわかんない!

「困ったな…お客さん、とりあえず落ち着いてください。」

もちろんこんなディーラーばかりではありませんが


最近ではインターネットですぐ情報が拡散することもあって、ここまでひどい話に発展する話は少なくなっているものの、これは実際に起きたクレームです。

そして、中古部品の使用が許されていてもそれをユーザーに伝えず、とにかく売上重視で部品を新品でまるっと交換、あるいは少し古めの車だと、「もうメーカーにも部品はありませんから修理不能」と言って、受付さえしてくれないディーラーすらまだあります。

以前「ディーラーの点検や修理の費用ってどうして割高なの?」の記事でも書きましたが、むしろ「修理」ではなく「交換」しかしないところが増えており、オイル交換も含め「交換」が整備や修理だというディーラーが増えていると言えるでしょう。

良心的なディーラーや、あるいは車に詳しかったり、整備士の知り合いがいるユーザーであれば、「この先そんなに乗るわけじゃないなら、ここはすぐ問題にならないから大丈夫」など、全く異なる安い見積もりを出されることもあります。

しかし、顧客リストに載っていない一見の客で、初心者や女性、メカに詳しく無いから店にオマカセしちゃうようなユーザーが相手だと、「カモが来た!」とばかりに売り上げアップのためターゲットにされることも珍しくありません。

もちろん、ディーラーも商売ですし、特に1990年代以降の国産車はよほど古かったり走行距離が多すぎて各部の劣化が激しくならないと「バッテリー上がり以外の原因で故障して止まる」ということはそうそう無いので、売り上げ向上のチャンスは逃したく無いものです。

当店には前職がガソリンスタンドで働いていたスタッフがいるのですが、無料点検と称してオイルが汚れてもいない車をさも汚れていて今すぐ交換しないと大変なことになる。と脅すのはマニュアル化されていたそうです。

酷い話ですよね・・

確かに、中古車店で販売されている車が新車同然のコンディションなわけでもありませんが、年式や走行距離から「賞味期限の近い」車はそれだけ安く売られていますし、交換部品にも「中古」があるので、安く直す方法はあります。

そこを全く無視して、こんな危険な車は早く直すべきと不要な部分まで含んだ新品部品を売りつけたり、新車を買わせようとするディーラーがあるのは困ったものです。

そのため、以前にも増して「入庫した車で少しでも稼げ!でないとお前らの給料は安いままだ!」と現場にハッパをかけるディーラー工場長と、それで悲鳴を上げる整備士は昔より増えているかもしれません。

それだけディーラーに経営が厳しい時代にあるわけですが、問題は高額な修理代を要求されたユーザーの怒りを「そんな車を売った」中古車店に向けること。

私野瀬は以前に某ディーラーで働いていたことがあるのですが、ディーラーの整備士というは、営業マンも含めて、いわゆる「街の中古車屋」を見下している傾向が強くあります。

うちはディーラーなんだから間違いない。ディーラー以外の車屋・整備工場はレベルが低いんだ、悪徳な商売をしているんだ。

こういったうがった偏見を持っています。

ディーラーこそが正義。それ以外は悪。こんな感覚というのでしょうか。

だから、全ての責任を販売した街の中古車屋のせいにして、自分たちはそれを助ける正義の味方。という図式をとりたいのだと思います。

ですが、実際はどうでしょうか?

三菱自動車による燃費改ざん、日産自動車による無資格者検査、最近だと神戸製鋼による品質データ改ざんなどなど、大手企業が平然と不正を行っている現実があります。

それでもあなたはディーラーだから、大手だから、それだけの理由で心の底から信じることが出来ますか?

中古車店では整備は行われていないのか?


もちろん中には事故車の再生専門店のような店や整備もろくにせず激安だけが取り柄の悪徳中古車販売店が多く存在するのも事実ではあります。

【最安値の中古車】重要項目を削除して価格が下がった事を「最安値」とは言わない!「価値相応」になっているだけ!」の記事でも詳しく書きましたが、運悪くそういった整備無し・保証無し現状販売で購入してしまった車をディーラーに持ち込んだ場合、色んな箇所をダメだしれるのも仕方ないと言えます。

ただし、地域に根づいて長く運営している良心的な中古車店ではそもそも最初から問題のあるような車は仕入れません。

中古車店でも整備士の資格を持っている、あるいは提携した整備工場で整備を受けたり、そうでなくともメカニックとして最低限の知識を持った人が常駐していますし、そうでなくとも仕入れた後で販売しても支障が無いかどうか、点検や必要に応じた修理を行った上で店頭に並べるのが普通です。

ですから、悪質なディーラーで脅かされるほど危険な車は、そもそも普通売っていない、と考えた方がいいのです。

問題のある車を何も知らないユーザーに漠然と売りつけるなど、クレームが怖くてマトモな中古車店ではできないでしょう。

ここで少し考えてほしいのですが、仮に悪質なディーラーで「そんな車に乗っていたら危険ですよ!今すぐ乗るのをやめて下さい!」などと脅かされたとして、修理代を払えないからと、そこでの車検や点検修理を断ったらどうなるでしょう?

たぶんそのディーラーは、一応は引き止める素振りくらいはするかもしれませんが、普通にそのユーザーが車を運転して出ていくのを見守っているはずです。

本当に危険な車なら、そこから運転したら危ないですよね?

本当に心配しての使命感からというより、商売上の脅しトークと言わざるを得えません。

車の修理部品には、安価な「中古部品」や「リビルドパーツ」がある。


悪質なディーラーや整備・修理・車検業者、それにガソリンスタンドなどでは、とにかく「危険だから」「安全のために」という”錦の御旗”を挙げて、ユーザーを怖がらせるのが常套手段です。

そこでケロっとしているユーザーならば「あ、この人には脅しは効かないな」と深く突っ込みませんが、初心者や女性ならばここぞとばかりにアレもコレもと修理、というより「部品交換」を勧めてきます。

しかも高価な新品部品で修理見積もり(というより部品代と交換作業工賃の見積もり)を出してきますが、元から古い車でその先長く乗るわけでもないのに、闇雲に車の寿命よりはるかに長い新品部品へ交換する必然性はあるでしょうか?

もちろん、エンジンオイルなど交換してからの時間や走行距離によって劣化する油脂類や、摩擦ですり減りながら車を減速させるブレーキパッドやブレーキローターのように、「本当に走行に支障の出る消耗品」は新品へ交換する必要があります。

しかし、それ以外の部分で何らかの原因で異音やオイル漏れが見つかったからといって、そこを新品にしなければいけない理由は、あまりありません。

自動車とは、事故などで廃車された時にまだ使える部品をはぎ取られ、中古部品の専門業者が保管しています。

そのはぎ取られた状態のままが「中古部品」と呼ばれ、オルタネーター(発電機)など、使用するうちに劣化する部品はガワだけ残して中身を新品にするなど新品に準ずる機能を復活させた「リビルドパーツ」というものです。

価格は安い順に、中古部品>リビルドパーツ>新品 となります。

その先あまり長く乗らないから短い期間でも機能を維持できればいい、あるいは壊れてさえいなければ劣化しない部分なら中古部品で、可能な限り新車同然の機能を求めるにしても「リビルドパーツ」で十分なことが多いのです。

つまり悪質なディーラーや業者の場合、必要の無い高額な新品部品をユーザーを脅かして売りつけていると言ってもいいでしょう。

最終的な判断はユーザーが決めますから違法性は無いとはいえ、少々あくどい商売をしていると言われても仕方がありません。

メカに詳しくないユーザーはどうしたらいい?


とはいえ、初心者や女性などメカに詳しくないユーザーが、絶対的に信頼していいと思ってしまっている(何しろメーカーの正規販売店です)ディーラーから「これが現実です!」と高額な修理見積もりをつきつけられれば、逆らうことは困難でしょう。

中にはそれで結局まだ乗れる中古車を新車に買い替えてしまう人もいるでしょうし、悪質なディーラーだと素知らぬ顔で安く整備して、系列の中古車店で販売したりします。

その過程で中古車店にクレームを行うにせよ、最終的に高額な修理代や新車代を払ってフトコロを痛めるのはユーザーなのです。

それを避けるためには、高額な修理見積もりが出てきた時点で「中古部品やリビルトパーツは使えないのですか?」とひとこと言ってみると良いでしょう。

それでダメだと言われたら、点検修理にせよ車検にせよディーラーでやらなければいけないという法は無いのですから、店を変えても構いません。

せっかく見積もりまでとってもらったのに…と良心が痛むかもしれませんし、そのディーラーのルールで新品部品しか使えない決まりかもしれませんので、見積もりを出した整備士に非があるとも限りませんが、とにかく自分のフトコロは自分で守るものです。

そうは言ってもディーラー以外に頼る場所は無いし…と思うかもしれませんが、そこで「その車はどこで買ったか」を思い出してください。

購入した中古車店に相談すれば、その店なり、そこから紹介してもらえる整備工場などで、中古部品やリビルドパーツを活用した、あるいは不要な部品交換を省いた安価な修理見積もりを出してくれるはずです。

地域に根差して長く運営されてきているまっとうな中古車店であれば、必ずお客さんにとって一番良い最適な方法を提案してくれますので諦めないで相談してみて下さい。

場合によっては、消耗品の交換くらいで修理代を要しない車検見積もりになるかもしれませんよ?

初心者や女性などメカに詳しくなく、ディーラーを手のひらで転がせないユーザーほど、悪質なディーラーにそそのかされて中古車店を恨むより、むしろ中古車店をうまく活用する方法がオススメです。

今回の記事はいかがでしたでしょうか?

この記事があなたの車選びに少しでもお役に立てば嬉しく思います。

 

なぜ当店だと、ディーラーと同等の手厚いアフター保証が付いた綺麗なミニバン中古車が、ディーラーより50万円も安く買えるのか?

本当なの?と思われるかもしれません。

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野瀬貴士

代表取締役プロフィール
大学卒業後、大手中古車ディーラー勤務を経て30歳でミニバン専門店㈱ラインアップを設立。現在43歳。2児の父。この業界の裏も表も知り尽くしているプロならではの視点から、悪徳中古車屋の巧妙な罠に引っ掛かってほしくないという強い想いのもと、ユーザーに正しい情報を発信し、賢い中古車選びが出来るよう情熱を持って記事を書いています。
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