【安い車には訳がある】メーター改ざん3000個以上か 自動車販売業の男逮捕 

安い車 メーター改ざん 新聞記事

みなさんこんにちは。埼玉県入間郡三芳町にある、100万円以下の人気ワンボックスカーだけを扱う中古車販売店、ラインアップ代表の菊池です。

当店は平成16年に創業し、出来るだけ状態が良くて低価格でご提供出来る中古車だけを取扱い、累計5,000台超の中古車を販売させて頂いております。

ご来場されるお客さんの中には、「もっと安い車が他にある」、「ネットで同じ車が10万円も安く出ていた」、「同じ値段でもっと走行距離が少ないのが他にあった」など、残念ながらご購入頂けなかったケースも多々あります。

中古車と言えども決して安い買い物ではありませんので、『少しでも安い車を買いたい』、『同じ価格なら出来るだけ走行距離が少ないもの』こういった気持ちがあるのは当然だと思います。

掘り出しものみたいな相場よりもうんと安い車を見つけられたなら、とってもお得ですし、ハッピーですよね。

そのようなことがあれば、私、菊池も素直に喜びたいところなのですが、現実はそうはいかないんです…とても残念ですが…

そこで今回は、走行メーター改ざんを行い、激安をエサにユーザーを騙す悪徳業者の実態を解説したいと思います。

 

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走行距離が少ない車を相場より安く仕入れるのは、オークションの仕組み上、ほぼ不可能


中古車の流通の仕組み上、相場よりも極端に安い車極端に走行距離が少ない車、というのは、必ず訳があるのを痛いほど知っているからなんです。

ほとんどの中古車販売店はオークション会場(中古車の市場のような場所)から車を仕入れます。

オークション会場では一台一台、査定の資格をもった検査員が車の状態を細かくチェックします。

外装のキズ凹み、室内のキレイさ、修復歴(事故歴)の有無や度合、エンジンなど機関面の状態、これらの評価が記載された出品表というものを見て、競りが行われますので、程度の良い車は価格が高くなり、程度の悪い車は価格が安くなります。

オークション会場に仕入れに来ているのは全て車関係の仕入担当者になりますので全員プロになります。

なので、程度が良い車は当然価格が競り上がるわけです。この仕入れた車を店頭に並べて販売する形になりますので、必然的に、程度が良い評価の車は価格も高め、程度が悪ければ仕入れ価格も安く、おのずと販売価格も安め、このようになります。

同じような年式、グレード、走行距離、色、などでネット検索しても、車体価格にバラツキがあるのはこういった理由からですが、多少ばらつきはあるものの、似たような価格帯に収まってきます。

例えば、H19年式のエスティマで走行距離が10万km、車両本体価格はだいたい50万円前後が多い。にもかかわらず、走行距離が3万kmで車両本体価格が30万円であったとします。

多くが10万km走行なのに、一台だけ3万kmで価格は同じくらい。

この時に、「おっ!このエスティマだけ3万kmで走行少ない!お宝発見!」と喜んではいけません。

安い車には必ず訳があります。

そこで、今回は静岡新聞の記事を紹介します。

■メーター改ざん3000個以上か 自動車販売業の男逮捕 静岡(2015/10/8 08:07)

走行距離設定変更 静岡新聞記事走行距離設定変更 静岡新聞記事

静岡市清水区の中古車販売会社の役員らが走行距離メーターを改ざんし中古車を販売したとされる詐欺事件で、静岡県警交通指導課、静岡中央署などは7日、不正競争防止法違反の疑いで大阪府大阪狭山市今熊、自動車販売業の男(36)を逮捕した。

逮捕容疑は、同社役員の男(39)=静岡市葵区、同罪などで起訴=らから依頼を受け、中古軽ワゴン車の走行距離メーターを約29万キロから約2万キロに改ざんした上、同社役員の男らに虚偽の販売広告をインターネット上に掲示させた疑い。
合同捜査班によると、容疑者は依頼主からメーターを送ってもらい、専用のパソコンソフトを使って1個3千円から改ざんを請け負っていたという。合同捜査班は容疑者が2012年からの約3年間で、同社以外からも3千個以上の依頼を受けていたとみて調べている。容疑者は「依頼主に言われた数字に設定変更しただけ」と容疑を否認しているという。

■「合法」強調し広告
中古車の走行距離を改ざんしたなどとして県警に7日逮捕された自動車販売業の男(36)=大阪府=は「走行距離設定変更」と題する広告を大手ネットオークションのサイトに掲載し、全国の中古車販売業者から注文を受けていた。
広告では「故障や不具合による復旧、再設定が目的」と合法的なサービスを強調していたが、県警の調べでは、顧客は走行距離を少なく見せかけようとする業者ばかりだったとみられる。
改ざんには専用ソフトを入れたパソコンか「ロムライター」と呼ばれる専用機器が使われ、「どちらもネットで入手でき、簡単に扱える」と捜査幹部。同様のサービスを手がける業者は多数存在しているとみられる。

要するに、走行メーターを大幅に巻き戻して販売していた中古車販売店が逮捕されたという記事になります。巻き戻したメーターは3,000個以上。少ない距離に改ざんしてネット販売していたとのこと。

関連記事▶「中古車の走行距離」信じて良いのか?改ざんの手口と対策方法とは。

同社はみずからメーター改ざんし中古車販売していただけでなく、他社からの依頼でもメーター改ざんを行っていた(1個3,000円からの料金で)

メーター改ざんというのは、巻き戻しのことです。この新聞記事にもあるように、29万キロから2万キロに改ざんしたとありますね。

この記事を見たあなたはどう思いますか?

「こんなオーバーに取り上げてるけど、今の時代、メーター改ざん車の販売なんて、そうそうあるわけないでしょ!」

私もそう信じたいです。ですが、現実的には違います。

横浜のマンション杭打ち改ざん、にあったように、超大手不動産会社であっても故意的に改ざんするんです。

超有名ホテルのレストランでも食材偽装していたんです。

 

ただでさえ、社会的信用度が低い中古車業界でメーター改ざんがされていない訳がありません。

これは氷山の一角で、表面化していないものが多数あるのは間違いありません。

私はユーザーを騙す会社が許せません。当店ラインアップの前代表もよく言っていました。

同業である、悪徳中古車販売店には怒りを覚えます。

中古車といえど、安い買い物ではありません。

走行距離の割には激安だ!と釣られて取り返しのつかないメーター改ざん車をつかまされてしまいます。

そのような事がないように、なによりも、信頼出来る販売店での購入をまず第一に考えましょう。

今回の記事はいかがでしたでしょうか?

この記事があなたの車選びに少しでもお役に立てば嬉しく思います。

最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

 

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