中古車は買った後の故障が怖い、、、修理費用ってどれくらいかかるの?

中古車 故障 修理費

みなさんこんにちは。埼玉県入間郡三芳町にあるミニバン中古車販売店ラインアップ代表の菊池です。

中古車を購入する際、一番の不安点は「すぐに壊れてしまうのではないか?」「壊れたら修理金額はどれくらいになるのか?」ではないでしょうか?

確かに、程度の良い中古車を選んだつもりでも、故障してしまう可能性はゼロではありません。もし故障した場合、高額な修理代を請求されることがあります。

「せっかく安く購入出来たのに」「こんなに高いなら、あと50万円高くても新しい車にすれば良かった」などと後悔してしまいます。

先日ブログを読んでくださった読者の方から電話相談を受けました。その内容は、

1.激安な現状販売車を購入

2.納車時に「スマートキーは壊れていますので、自分で直してください」と言われる。

3.納車後にエアコンをONにしたところ、吹き出し口からガラス片がたくさん飛んできて怪我をした。

4.販売店に連絡したものの「もう電話してこないで下さい。現状販売なので何も出来ません。」と返される。

 

こういった事例は一昔前のことだと考えられがちですが、今の時代でも起きています。

現状販売での購入ということで法的にも問題はないため、購入者は泣き寝入りするしかありません。

この車は売られる前に、大きな事故などによってフロントガラスが大破していたのを修理して販売された車であると推測できます。事故で飛散したガラス片がエアコン内部に溜まっていたために、吹き出し口からガラス片が飛んできたのでしょう。

市場に出回っている車の中には、大きな事故を起こしたのにも関わらず売りに出ている車があります。そのような事故車は激安で仕入れることが出来るため、全国最安値で売ることが容易になるわけです。

購入者も、この車は相場よりだいぶ安かったのでちょっと怪しいなとは感じていた。と言っていました。

一般のユーザーが中古車の状態を見極めるのは困難です。新車に比べたら安い中古車ですが壊れてしまった場合、高額な修理代がかかってしまいます。

場合によっては、数十万円もの修理費用が自己負担になるのを避けるためにはどうすればいいのか?

それは、「保証付きの中古車を選ぶこと」です。

車が故障した際、ユーザーへの大きな味方は保証が付いているかどうかです。新車には保証が付いていますが、中古車で保証が付いている車はごくわずかです。中には、「保証あり」という言葉を利用したいだけで、実際には全く意味の無い保証である場合もあります。

今回は、中古車を購入後に故障した場合の修理金額の事例と、購入時は保証に加入すべき理由を詳しく説明していきたいと思います。

 

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中古車購入後に故障した際の販売店ごとの対応例

大手中古車掲載サイトで70万円位が相場の車がありました。AさんとBさんは相場より20万円安い車を見つけました。

「相場よりかなり安くて不安だけど、安いに越したことはないからなぁ」最初は二人とも同じことを考えました。ここでAさんは「せっかく50万円で買えるのだから、保証なしでもいいから安く買おう!」と考え、コミコミ50万円の保証無し現状販売で購入しました。

一方Bさんは、「せっかく安く手に入るのだから、予算より余った金額で充実した保証に加入しよう!」と考え、コミコミ50万円+手厚い保証(2年間10万円程度)で購入しました。

Aさん:コミコミ50万円(保証無し)
Bさん:コミコミ50万円+保証料10万円(手厚い保証2年間)

納車して六カ月後、ラジエーターの水漏れが原因でエンジンブロー。

AさんとBさんは、それぞれ販売店とどのような流れになったのか見ていきましょう。

 

Aさん(コミコミ50万円の現状販売)

Aさんは販売店に症状を伝えます。

販売店「あ~、その症状はエンジンブローしていますね。ラジエーターも水漏れしているようなので交換しないといけませんね。」

Aさん「まだ買ってから半年しか経っていないんですけど!(怒)」

販売店「まあ10年落ちの中古車なので、いつ何が起きるか分からないんですよね。」

Aさん「本当に整備してあったのか?手抜きだろ!」

販売店「納車時には何の問題もありませんでした。私たちが出来るのはそこまでです。」

「ちなみに、エンジン載せ替え65万円+ラジエーター交換8万円で合計73万円になります。」

Aさん「ふざけんな!訴えてやる!」

販売店「現状販売ということで購入されたので、法的にも問題無い売買になっています」

「むしろ、納車前の整備はサービスでやっているものですよ。」

Aさんは泣き寝入りするしかなくなってしまいました。

 

Bさん(コミコミ60万円(手厚い保証2年付き))

Bさんは販売店に症状を伝えます。

販売店「あ~、その症状はエンジンブローしていますね。ラジエーターも水漏れしているようなので交換しないといけませんね。ただBさんは保証加入済ですので、エンジン、ラジエーター両方を交換出来ます。もちろん無料です。」

Bさん「そうなんですか。タダで修理出来るなら良かったです!ちなみに、どうやって運べば良いんでしょうか?」

販売店「保証プランにレッカーサービスも含まれています。電話ですぐに呼ぶことが出来ますよ。」

Bさん「わかりました。念のために保証に入っておいて良かったです!もし入って無かったらと思うとゾッとします。助かりました!」

販売店「機械ものは、いつ壊れるか分からないですからね。保証期間内でしたら何度でも保証が使えるので、安心して乗ってください!」

Bさんは、無事に負担ゼロで修理することが出来ました。

 

この例のように、支払い総額を安くするために保証を付けずに買うと、いざ、故障が起きた際に、高額な修理代も自己負担になってしまいます。

保証も省いてとにかく安く買うことを、コスパが良いと勘違いしているユーザーも多く、保証の重要性を伝えてもあまり聞き入れてもらえないこともあり、非常に残念でなりません。

では実際にどれくらい修理代がかかるのか、高額な修理代のベスト3をお伝えしたいと思います。

 

高額な修理代ベスト3
中古車 故障 修理代

1位:エンジン

車種:アルファード

修理金額65万円

エンジン載せ替え費用

事例:走行中にエンジンストール。再始動出来なくなった。

原因:エンジン内部の不具合。

*中古エンジンの場合は35万円位

 

2位:オートマミッション

車種:エリシオン

修理金額45万円

オートマミッション載せ替え費用

事例:走行中、突然ミッションが変速をしなくなり走行不能。

ミッションが滑って加速せず走行不能。

原因:ミッション内部の不具合。

*中古ミッションの場合、25万円位

 

3位:エアコン

車種:フリード

修理金額12万円

コンプレッサー交換費用

事例:クーラーが効かず温風が出るようになった。

原因:エアコンコンプレッサーの故障。

 

どれも高額な修理代になってきます。予期せぬタイミングで故障した場合、急な出費で数十万円を気軽に支払える方は少ないですよね。

買った中古車が、「調子も良さそうだから大丈夫」と思っていても突如故障してしまうリスクに備えて、手厚い保証に入っていれば、いざというときも安心です。

故障が多いベスト5

 

1位:純正カーナビゲーション

修理金額5万円~15万円

やはり一番多い故障が電装品のナビです。電化製品で使用頻度も多いので突発的に故障します。

 

2位:パワーウィンドウ

修理金額5万円前後

パワーウィンドウとは、窓を電動で開け閉めする装備。何度も開け閉めする箇所なので使用頻度が高く壊れやすい箇所と言えます。

 

3位:ドアミラー

修理金額5万円前後

内部のモーターが壊れるとドアミラーの開閉が出来なくなってしまうので不便です。

 

4位:パワースライドドア

修理金額10万円〜20万円

重いスライドドアを電動で開け閉めする、今の時代当たり前の装備です。非常に便利なのですが、壊れてしまうと重くなってしまってとても厄介。電装系の故障は突発で壊れるうえに高額修理代がかかってしまいます。

 

5位:ラジエーター

修理金額8万円前後

エンジンを冷却する部品。冷却水が漏れてしまうとエンジンがオーバーヒートして最悪エンジン載せ替えしなければならなくなります。

 

壊れやすいこれらの部品も手厚い保証に加入していれば無料で修理出来ます。気になる中古車を見つけたら、その販売店ではどんな保証に加入出来るのかも確かめておきたいですね。

 

注意点のある保証、こんな保証に騙されないで

こんな保証に騙されないで

いくら保証が付いていると言っても、大切なのは「保証内容」です。

  • どこまで幅広くカバー出来るのか?
  • 保証期間は?
  • 修理出来る場所は?
  • 走行距離制限は?
  • 更新可能?

年式が古かったり、低価格であったりするほど中古車に保証が付いている割合は低くなります。

中には、「保証あり」で販売しているお店であっても、名ばかりの保証内容も非常に多くあるので騙されてはいけません。

 

ダマシ保証の実例

・保証期間 1ヶ月1,000kmまで
・保証期間 3ヶ月3,000kmまで
・保証対象部品はエンジン、ミッションのみ
・買った販売店まで車を持っていかないと保証が受けられない
・故障した車を運んでもらう費用は有料
・電球一個から保証と書いてあるが具体的な保証箇所の記載がない
・何かあったら面倒みるといった口約束
・部品代のみ無料で工賃は有料
・修復歴ありの車は対象外
・10年以上経過している車は対象外
・走行距離10万km以上走行してる車は対象外

車屋さんが語る【中古車保証制度】の真実。から引用)

 

これらの保証内容を目にした方、意外と多いのではないでしょうか?

大々的に保証を宣伝している販売店もありますよね。

「こちらのアルファードは、保証付きです!いざ故障した場合でもとっても安心なサービスです!」

仮に薄っぺらい保証内容であったとしても、自信満々に営業トークされると、「そうか、安心だな!」と思ってしまう方もいますし、ノリの良い方だと保証内容を細かく確認するのが面倒で適当な説明でも、あれよあれよと契約まで済ませてしまう場合もあります。

さらに、「もし壊れても何とかタダで修理出来るのだろう」と都合良く解釈してしまいがちです。

後々のトラブルに繋がる典型的な事例ですので、車を見に行った際には、「どのような保証なのか?」詳しく聞いておかなければならない項目です。

 

安物買いの銭失いになってはいけない

 

今回例として挙げたAさんは50万円で現状販売の車、Bさんは60万円で手厚い保証付きの車を購入しました。

納車後に、ラジエーターの水漏れを原因としてエンジンブローした場合の修理金額は、エンジン載せ替え65万円、ラジエーター8万円、計73万円になりました。

Aさんの場合、購入時の車両価格50万円+修理金額73万円=123万円を中古車に支払いました。
Bさんの場合、購入時の車両価格60万円+修理金額0円=60万円を中古車に支払いました。

*中古エンジンの載せ替えした場合であれば、35万円

「どうせ何も壊れないだろう」と安易に考えて保証無しの中古車を購入した場合、故障によって予期せぬ大きな出費を知ったら、それはもう仕事どころではなくなります。朝から晩まで修理金額の心配はしたくありませんよね?

私は、安心して乗り続けるためにも、中古車に乗る以上は故障のリスクを考えて保証に加入する事を強くオススメします。

逆を言うと、手厚い保証が付かない中古車は買うべきではないといえます。

 

「安い車に手厚い保証」

 

これが一番賢い中古車選びの基本です。

今回の記事はいかがでしたでしょうか?

この記事があなたの車選びに少しでもお役に立てば嬉しく思います。

最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

 

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