【本当にあった】買った車が走行距離改ざん車だった…。正しい見分け方を知っておこう

  
 
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みなさんこんにちは。埼玉県にあるミニバン専門店ラインアップ代表の菊池です。

新年早々、当店のブログを読んだ方から悲痛な相談を受けました。

相談者「いきなりすみません。御社の走行距離改ざん車のブログを見たのですが、車検証に書かれている過去の走行距離を見てみたら今よりもかなり長い走行距離で…私が買った車が走行距離改ざん車だったんです…」

私「それは許せないですね。どんな事情なんでしょうか?」

相談者「グーネットで探していたら希望通りの車で、値段も60万円でお手頃な中古車を見つけて買ったんです。三重県の車屋さんで東京都内からは遠かったんですが、そこから…」

色々とお話を聞いてみたところ、

  • 中古車比較サイトのグーネットで条件を絞り込んで比較していた
  • 値段も安く希望に合った車が三重県の「○○○○○」にあった
  • 都内在住なので現車を写真で見て遠方通販で購入した
  • 社長の対応も良く「良い車ですよ」とイチオシされた
  • 口コミも★4とか★5ばかりで低評価が少なく信頼してしまった
  • 契約書も何もなく、名義変更の書類のみ送った
  • 納車の日に届いた車は、写真には全くなかった水没車のような泥汚れや、クモの巣が残ったままで悪臭が漂っていた
  • よくよく車検証を見てみると2年前に13万キロで車検を通していて、現在は9.3万キロである
  • スライドドアも開かない。力ずくでも動かない。
  • 警察と弁護士に相談中。警察は動いてくれるかもしれないが微妙な返事。

このような感じです。

本当は販売店の頭文字だけでも書きたいくらいですが、現段階では電話で聞いただけなので、逮捕や行政指導など正式にニュースになってくれれば追記しようと思います。これから本当に警察が動いてくれれば明るみになるかもしれません。

実は2年ほど前にも、安価な現状販売車(事故車)を購入してしまった方が、納車時にエアコンを付けたらガラス片が飛んできてケガをして、お店からは「もう連絡してこないでください」と言われた相談を受けていますが、走行距離改ざん車や修復歴隠しの中古車を販売している悪徳販売店は2022年現在もたくさんあります。

一昔前の出来事ではありません。

普通の感覚なら、そんなことをしてまで商売をしようとすら思いませんが、悪徳販売店にとっては全く心が痛まないのです。むしろタダ同然で仕入れた訳アリ中古車を60万円で売れば暴利でおいしい商売だと思っています。

納車時に、クリーニングもせずに泥だらけでクモの巣が張ったまま陸送する思考もイカれています。スライドドアが開かないことも「女の人だから力がないのかなあ~」と、馬鹿にしたような態度を取られて本当に怒っていました。

購入する側を舐めているとしか思えません。

そして納車後に何を言われようと大丈夫なように、契約書も書かせないで準備してあるのです。

今回のご相談をお聞きして、やはり「中古車選びはお店選び」だと相談者様にお伝えしましたが、はじめて取引する中古車販売店でもポイントを押さえておけば買ってから後悔することはありません。

ではどうしたら防げたのでしょうか?

 

【失敗ポイント1】比較サイトのグーネットやカーセンサーだけで、条件のみで選んでしまったこと

【失敗ポイント1】比較サイトのグーネットやカーセンサーだけで、条件のみで選んでしまったこと

まずは最初に選ぶ段階でグーネットやカーセンサーなどの比較サイト頼りになってしまっていたことです。

私たち中古車業界の人間からすれば、これらの比較サイトに掲載できる情報量は薄すぎます。

自己申告の「価格・走行距離・修復歴」。故障に備える保証は「有り・無し」のみで修理の範囲や上限金額、細かい規約を書きたくても文字数制限で簡単にしか説明できない。お店のこだわりも丁寧に書けません。

するとどうなると思いますか?

販売店が簡単に集客できる方法として、嘘の情報や敬遠される車を隠して激安で掲載することでラクに集客できてしまいます。

粗悪なサビだらけの中古車だけれど「低走行で修復歴がない車」と都合の良い部分だけ掲載したり…

程度は悪くない車なのに相場より安く掲載して、いざ見積もりを出してもらうと諸費用で30万超え。

総額に含まれているはずだった保証も、別途付けないと納車できないとか、ローンじゃないと購入できないとか色々言われて結果的には50万円超えの諸費用に。

「でも、もう見積もりも出ているし、また探すのも面倒だし…」と買ってしまう被害者も数知れず。

これは詐欺スレスレの騙し商法ですが、驚くべきことに、これは大手コンサルティング会社が「激安で掲載して諸費用でがっぽり計上」と推奨している集客方法なのです。特に車に無知な素人だと思われると狙い撃ちにされます。

少し話が逸れましたが、今回の相談者様は噓の情報を掲載していた販売店から購入してしまったので、このようなことが起きてしまいました。もちろん走行距離や修復歴を偽って掲載している販売店はごく一部ですが、実際に嘘の情報を堂々と掲載している販売店がいるのです。

ですので、自社ホームページやYouTubeチャンネルなど、中古車販売店の内側が見えるコンテンツを見て、「このお店の販売方法は筋が通っているな。スタッフさんは信頼できそうだな。こんなお店なら行ってみたいな」と思える販売店の中から選ぶことが大切です。

口コミも悪いものは抹消して、良い口コミは偽造できる時代なので、自身の目で「この販売店は、どんな人が、どんな方針で販売しているのだろうか?」という視点で見てみると、意外と見抜けます。

だいたい、スタッフが顔を見せずに、動画でも無言でクルマを映すだけの販売店は、何かあっても逃げられるようにしていると疑われても仕方ありません。いくら安い中古車とはいえ命を乗せて走る乗り物ですから、結局のところは信頼関係が大切になってきます。

今回の相談者様はグーネットだけで比較して選んだとおっしゃっていました。

もちろんグーネットが悪いとは思いません。

しかし、グーネットやカーセンサーはあくまでも全国の中古車比較サイトですので、悪徳販売店も紛れ込んでいます。グーネット側でもそうしたお店は掲載できなくなるようにしたいのだと思いますが、購入した事実確認の部分や、販売店が掲載料を支払うことで収益化しているので、そのバランスが難しいのです。

今回の相談者様は被害をグーネットに問い合わせたようですが、「購入した事実をグーネット側では最後まで追えないので…」と返答があったようです。これは仕方ないですね。

そして、このような比較サイトでほとんどのユーザーは、「価格・修復歴・走行距離」これだけを見て選びます。

しかし実際に車の状態は、これだけでは分かりません。

価格も修復歴も走行距離も、最初は販売店の「自己申告」です。さらに仕入れ段階で分かっているはずの、車内のニオイや汚れ、下回りのサビ腐食の進行具合などは書く必要がありません。

どんなにサビ腐食があろうとも、どんなに車内がヤニ臭かったりカビ臭がしていようとも、ネット上では分かりません。

写真だって編集ソフトで簡単に変えられます。本当に恐ろしい限りです。

後述しますが、「修復歴・走行距離・内外装の状態・下回りのサビ腐食」。これらは、第三者機関の鑑定書があれば明確に分かります。

 

【失敗ポイント2】契約書がないまま買ってしまった

【失敗ポイント2】契約書がないまま買ってしまった

これは私も驚きましたが、相談者様は契約書を交わさないまま買ってしまっていました。

つまり、買ったことになっていないのです。

そもそも、そこの悪徳販売店で買った証拠が残っていないのですから、走行距離改ざん車を買ったことも証明できません。

やましいことがバレた時に契約書が無ければ逃げ切れると思っているのでしょう。

中古車購入の際は、お客様と販売店の双方のために、契約書を記入して、お客様と販売店それぞれが保管できるようになっていることが当たり前です。

よくある悪徳販売店を超えた極悪販売店に見えて、本当に呆れてしまいました。

 

【失敗ポイント3】口コミを信頼してしまった

【失敗ポイント3】口コミを信頼してしまった

 

相談者様も、遠方購入ということなので口コミはもちろん確認したそうです。

しかし、その販売店の口コミは★5点満点の口コミで★4と★5ばかりで、低評価がほとんど無く社長の対応も良かったことで安心してしまったとおっしゃっていました。

たしかに口コミのように評価点が数値化されているものは比較対象としては誰でも簡単に比較できます。

★4点★5点とかだと安心してしまいますよね。

しかしこの口コミでさえ低評価を消して高評価を偽造できてしまいますし、悪徳販売店はそういう分かりやすいものから操作する傾向があります。

中古車という機械モノをいろんな人に販売している以上、何かしらの不平不満は口コミに書かれてしまうのは宿命でもあるのですが、それを知らない人も多いです。

ですので口コミの評価点だけでなく、「どんな低評価がお店に付いているのか?」「どんな人が口コミを書いているのか?」「お店は低評価にどう対応しているのか?」を客観的に判断すると良いですね。

 

【失敗ポイント3】写真だけを見て買ってしまった

【失敗ポイント3】写真だけを見て買ってしまった

相談者様は購入前に送られてきた画像は非常にキレイに見えたそうです。一応じっくり見ようとしたそうですが、拡大してもボヤけていたそうで、「細かい傷くらいなら仕方ないか」と深くは質問しなかったようです。

これは、パッと見綺麗に編集した画像を低解像度のデータを送って誤魔化していたのではないかと考えられます。

メールで送っているのですから、スマホやデジカメでも高解像データは送れるはずです。お客様はじっくり見たいと思うのですから、何も言われなくても細かいところまで分かるように送るのが普通です。

また、編集ソフトを使って傷や汚れを消す販売店もあるので、遠方購入の場合はビデオ通話のような形で、リアルタイムで車の状態を編集できない状況で見せてもらいましょう。

特に初めて購入する中古車販売店であれば、むやみに信用するのは危険です。

この販売店のグーネットとカーセンサーの掲載情報を見てみたところ、「クルマいじりなら何でもお任せください。世界一の車にします」みたいなことを書いてありましたが、全ての画像が絶妙に低画質で、どんなお店なのか非常に分かりにくくしてありました。

こんなことを言うと、写真は全部嘘なのか?と思われるかもしれませんが、高画質な画像ならボディや内装の艶感、シート生地の表面の状態などは大体分かります。特に濃いカラーの車は、色あせがあるとくすんでいるので、じっくり見れる画像であればよーく見てみると分かります。

また、写真を見たユーザーが車の状態が分かりやすいように、自社の施設で背景や撮影方法にこだわって撮っているお店は優良店の可能性が高いです。

どこかの広場やガソリンスタンドなど、自社が自由に使える土地以外で撮影されたような、「この店本当に大丈夫?」と思ってしまう販売店にも注意しましょう。

 

【失敗ポイント4】鑑定書がない車だった

【失敗ポイント4】鑑定書がない車だった

今回の、品質の悪い走行距離改ざん車を見抜けなかった原因として、第三者機関の鑑定書がない車を買ってしまったことが挙げられます。

もし、第三者機関の鑑定書が付いた中古車だったら「走行距離改ざん車、修復歴の有無と重さ、内外装の状態、機関面の状態、下回りのサビ腐食」などが書面で分かります。

相談内容を聞く限り、走行距離改ざん車で、水没車か乱雑に扱われた内外装ボロボロの粗悪車でしたので、

  • 走行距離改ざん車(確実に表記される)
  • 内装★1点(ひどい汚れ)
  • 外装★1点(大きな目立つ傷)
  • 修復歴あり(度合いも表記)、または無し
  • 下回りサビ腐食有り(ボディまで広がっているので下回りもサビ腐食がある可能性が高い)、またはサビ部分的、サビ無し

と表記されたでしょう。ボディにもサビが所々あるようでしたので、下回りにもサビ腐食が出ている可能性が非常に高いです。

こんな車誰も買いませんよね?

だから悪徳販売店は鑑定書は絶対に付けません。品質の悪さがバレてしまうだけなので。

逆に優良店であれば、必ず“全車”に鑑定書を付けます。修復歴があろうとなかろうと、正直に車の状態をお客様に伝える義務があるのです。

また、“一部”鑑定書付きの販売店も要注意です。鑑定書がない車は付けたくない理由があります。「販売価格を安くするために鑑定書は付けないんですよね~」なんて言葉は嘘です。

1台5000円前後で付けられるので、隠したいことがない中古車であれば鑑定書を付けるメリットの方が販売店にとっても大きいのです。しかし、100万円以下の価格帯での鑑定書付与率は、全体の20%前後ですので、いかに鑑定書を付けたがらない中古車販売店が多いかが分かると思います。

 

口コミは操作できても鑑定書は操作できません

今回の事例は、そもそもこんな悪徳販売店から買わなければよかったのだと思います。

しかし、悪徳販売店かどうか分かりかねる方も多いと思いますので、最低限「第三者機関の鑑定書付きの中古車」を選ぶだけでも大きくリスクは下がります。

そこだけでもポイントを押さえておけば、こんな車を買うことはなかったでしょう。

今回の事例を見て、相談者様を「無防備だ」と思われるかもしれませんが、この方は「以前に違うお店で同じような買い方をして、良い車が届いたから今回も大丈夫だと思った」とおっしゃっていました。

最初のイメージが良かったことで安心してしまうのは仕方ないことですが、本当にこのような悪徳販売店は今も堂々と存在しています。

1回目のお店が優良店だったのか、たまたま当たり中古車だったのかは分かりませんが、1回目に購入した中古車販売店に希望の車を探してもらった方がまだ中古車購入で失敗するリスクは低かったでしょう。

 

より間違いのない中古車の選び方は?

「鑑定書はあるからこの中古車は安心だ」

たしかに鑑定書がない車と比較すれば安心です。

しかし今度は、鑑定書付きで保証も付いているけど、ちょっと悪い販売店もあります。

これはまた長くなってしまうので割愛させていただきますが、諸費用や保証のトラブル、購入後の付き合いなどを含めて考えると、「中古車選びはお店選び」です。

どんなお店から中古車を購入するかによって、その後のカーライフの満足度が大きく変わってくるので、より間違いのない中古車選びをしたい方は、車を探す前にお店を探しましょう。

「鑑定書で同じ評価の中古車ならどこも一緒だ」とはなりません。全く違います。

このブログでは、そんなお悩みを解消する記事がたくさんありますので、あなたも悪徳販売店に騙されないように賢いクルマ選びをしてください。

当店では中古車購入に対するユーザー様の疑問にお答えする無料相談を実施しております。「どんな保証なら安心なの?」「購入時はアフターパーツで何を付ければ満足できるの?」「車種の選ぶ基準は?」などなど、中古車選びについてのご相談はなんでもお答えしています。

ぜひお気軽にご相談ください。

ラインアップ 無料相談

 

 

 

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菊池 宥孝 / Hirotaka Kikuchi

埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」の代表です。当ブログでは、これから中古車ミニバンを選ぶ方たちに役立つ内容を発信しています。是非参考にしていただき、後悔しない中古車選びをしてもらえたら嬉しいです。
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