ミニバンと言えば「ウォークスルー」ファミリーユーザーに役立つ場面5選

みなさんこんにちは。

埼玉県入間郡三芳町にある、ミニバン中古車の専門店、㈱ラインアップ代表の野瀬です。

ミニバンと言えばウォークスルーと言ってもよいほど、ファミリーユーザーにとってはあるかないかで便利さが格段に変わってくる要素となりますよね。

そこで今回は「ウォークスルー」について詳しく解説したいと思いますのでぜひお役立てください。

1990年代にミニバンブームが到来してからはや20年以上。その人気の元である優れたスペース効率を、シートアレンジと共にアピールしてきたのが「ウォークスルー」でした。

それ以前に流行になったセダンやコンパクトカー、ステーションワゴンでは真似できなかったこの機能、ファミリーユーザーにとっては大変ありがたい機能ということで重宝されていますが、主に役立つ場面を5つほどご紹介しましょう。

ミニバン基礎知識:ウォークスルーとは?


基本的に3列シートで6~8人乗り、あるいはグレードによって2列5~6人乗りなこともあるミニバンですが、1994年に初代ホンダ オデッセイが登場、一躍ミニバンブームが到来した時に脚光を浴びたのが「ウォークスルー」機能です。

ミニバン ウォークスルー 子供

2列目シートが左右独立シートであればその中間を通って3列目へ。

1列目もコラムシフトやインパネシフトの採用で床からシフトレバーが生えず、足元空間が広ければ1列目から3列目へと停車中に自由な移動が可能なのが「ウォークスルー」です。

もちろん、2列目シートを3人掛けにした3列8人乗り仕様では乗車定員の多さやシートを倒した時のフルフラットというメリットはあります。

しかし、ミニバンに求められるのは単に「人を運ぶ」だけではなく、「家族が車内でどれだけ快適で、負担が少なく過ごせるか」というのも大きなテーマ。

その意味で、ある程度以上の年齢の子供や大人が乗るなら乗車定員を追求してもいいのですが、小さなお子さんを抱えたご家庭、それも子供が2人以上に増えて軽自動車から乗り換えよう!となった時。

後席で2人以上の子供の面倒を見るママ、そして時には運転席から応援に駆け付けるパパにとっても、ウォークスルーはとても役立つ機能なんです。

ミニバンの解説記事では「ウォークスルーがあって便利」と簡単に済ませられることも多いのですが、実際どんな時に非常に役立つのか、代表的な例を通じてご説明しましょう!

(1)子供が自由に行き来できる

大型高級ミニバンならそれなりに大人でもウォークスルーでの移動が容易なスペースが確保されていますが、まだ家族が増えたばかりの若い家庭向けとしては、中古の中型ミニバンやコンパクトミニバンの購入が無難なところでしょう。

そうした車のウォークスルーは体格の大きな大人には少々きゅうくつな場合もありますが、小さなお子さんの移動には必要十分です。

ミニバン ウォークスルー 子供

スライドドアから乗ったお子さんが3列目に移動したり、停車時にお子さん同士で場所を移ったりといったシチュエーションでは、ウォークスルー機能があれば一旦降りたり、大人がシート越しに抱え上げて移す必要もありません。

特にお子さんがある程度成長すると、ひくつなポジションでお子さんを抱え上げて2列目と3列目を行き来させると、腰や肩など体を痛めがちですから、それだけでもウォークスルーのありがたみがわかるところでは?

(2)幼児の授乳やおむつ交換にも便利

お子さんが1人までなら軽自動車でも後ろにママとお子さんが並んで、お子さんの世話をしながらのドライブは可能です。

それが2人目、それもまだ1人目のお子さんが小さく目が離せないのに、赤ちゃんの世話もしなければいけない!となってはママもパパも大変!

2列目や3列目どちらかに赤ちゃんを乗せ、もう一方にまだ小さいお子さんを乗せたとします。

赤ちゃんには授乳やおむつ交換が必要な一方で、小さいお子さんも何を起こすかわからないので目が離せません。

ミニバン ウォークスルー 赤ちゃん おむつ替え

そこでどちらのお子さんにも対応できるよう、停車時にママが2列目と3列目を移動してはどちらかの世話をする、という機会は少なからずあります。

もちろんママは大変ですから、時にはパパの応援も必要で、それを考えると1列目から2列目以降へのウォークスルーも可能なミニバンを選ぶのが最適でしょう。

また、3列目へのウォークスルーが可能ということは、2列目は左右それぞれが独立して前後スライドできる場合がほとんどで、2列目のママ席を後ろにスライドさせれば、2列目も3列目も一度に世話することができます。

こうした「2.5列」な2列目シートの使い方は「トライアングルシート」とも呼ばれますが、これもウォークスルー機能のある3列シートミニバンならではです。

(3)子供を下ろす時の雨対策が降りずに可能

さて、目的地に着いたり、トイレ休憩などで停車した時、外は雨だったとしましょう。

ここでウォークスルーが無かった場合、2列目と3列目それぞれに乗っているお子さんに雨具や傘の準備をするのは結構大変です。

実際には、ママなりパパなりが車外に出て、雨に濡れながら車内のお子さんに雨対策の準備をさせるなど、負担が大きいのでは?

ミニバン ウォークスルー 雨具用意

これがウォークスルーですと、どの列に乗っているお子さんに対しても、車外に出ること無くパパやママがお子さんに雨具を着せたり傘を持たせたり、あるいはおんぶ / だっこ紐で連れていく準備など、チャイルドシートから降ろしての一切合切を車内でできます。

せっかくの広い車内空間、あらゆるシチュエーションで有効に利用するならウォークスルーは欠かせないという好例ですね。

(4)2列目独立シートは思春期以上のお子さんにも最適

さらにお子さんがある程度成長して、チャイルドシートを必要としないくらいになったとしましょう。

最初のうちは並んで座りたがりの、遊びたがりでウォークスルーの無いベンチシートの方がいい場面もあるかもしれませんが、さらに思春期を迎え独立した個人になってくると、あまりお子さん同士の距離が近すぎるのは考え物、という時も出てきます。

その時は新しい車に買い替えて…と経済状況が許すかわかりませんし、一応は先を見越してお子さんがまだ小さい頃に買ったミニバンをそのまま乗り続けるとして。

ウォークスルーのための通路で左右に隔てられたキャプテンシートなど独立シートは、そんな年頃のお子さんにもいい意味で距離感を持たせてくれます。

キャプテンシート(エスティマ50系)

もしお子さん同士でケンカしちゃった場合には、ほとぼりが冷めるまで2列目と3列目に分けて座らせてもいいですし、そんな時に3列目に座るお子さんに寂しい想いをさせないためにも、ウォークスルーでいつでも移動できるのは大事ですね。

関連記事▶ミニバンの「キャプテンシート」ってなに?便利なの?

(5)2列目から降車せずに荷室へアクセス

家族が増えれば必然的に荷物も増えるもの。

走行中にはさすがに危険ですが、停車中にでも2列目に乗ったママが3列目後方のラゲッジや、3列目でもお子さんが乗っていない方の席に載せた荷物から、何かを取りたいという場面もあるでしょう。

そんな時にもやはり便利なのはウォークスルーで、降りずに後ろから荷物を取れれば一旦降りなくて済むので短時間の停車で済みますし、外が雨など悪天候ならなおさら大きなメリットに。

そしてお子さんが成長すれば、それにつれてお子さん自身の荷物も増えてきますが、そこまで成長すれば2列目までしか乗らないので3列目の全部、あるいは3列目に乗っても一部を倒してラゲッジを拡大できます。

拡大したラゲッジへ、2列目からのウォークスルーで簡単にアクセスできれば便利なのは言うまでもありませんね。

ウォークスルーとベンチシートのいいとこ取りなミニバンもアリ!


なお、ウォークスルー機構を持つのは基本的に3列シート6~7人乗り車で、2列目シートがひじ掛けのある「キャプテンシート」など独立シートなことが多いのですが、中にはシートアレンジをさらに工夫して、ウォークスルー機構にも幅を持たせている車種があります。

たとえばマツダ MPV(1999年に登場した2代目以降)では「KARAKURIシート」と呼ばれる、2列目左右席を真ん中でくっつければベンチシート、左右にスライドさせれば独立シートになって中央通路でウォークスルーというケース。

同様に、日産の3代目セレナ(C25系、2005年登場)では2列目が左右へもスライド可能なタイプ、トヨタの2代目ノア / ヴォクシー(70系、2007年登場)では中央部を折り畳み式にして、ベンチシートにもウォークスルー機構付き独立シートにも、どちらでも可能です。

セレナC25 2列目シート ベンチ

通常はベンチシート 日産セレナC25系

セレナC25系 ウォークスルー

中央部の「移動式センターコンソール」を前方スライドさせるとキャプテンシートへ 日産セレナC25系

これによりベンチシートならではのゆったり感はもちろん、2列目シート左右をくっつけることでその左右に隙間を作り、「左右スライドドアから3列目への、左右ウォークスルー」という効果を得ています。

シートだけでなく、中央の補助席兼小物入れも含めて前後左右に自在へ動かすことで、ウォークスルー性能をさらに高めたり、8人乗りとウォークスルーを両立させたりと、ミニバンの得意技である「シートアレンジ」の工夫が活きていますね。

もちろん8人乗りにはそれなりの利点がある


なお、ウォークスルー機能についてのメリットを実際に使用する事例から説明しましたが、もちろんミニバンには8名乗りも数多くラインナップされており、日産の3代目セレナ(C25系、2005年登場)のように8名乗りでありながらウォークスルー機能もある欲張り車種もあります。

ただ、ウォークスルー機能が無くとも3列8名乗りミニバンには「2列目と3列目がベンチシートなので、全部倒せば広大なフルフラットスペースが出現」「2列目を回転させて、3列目との回転対座状態にして車内でゆったりできる」というメリットがあります。

アルファード10系 8人乗り チャイルドシート2つ

2列目シート片側を対面させたアレンジ アルファード10系8人乗り

ミニバン フルフラットシート

フルフラットシート セレナC25系

関連記事▶セレナは実用性重視の多彩なシートアレンジで移動中も楽しい!便利!

今回は「若いパパ&ママと小さいお子さん、それも1人は赤ちゃん」という子育ての中でも大変な時期のドライブで最適なシチュエーションを想定しましたが、場合によっては8人乗りの方がメリットが大きいこともあるでしょう。

そのミニバンを使う自分たちにとって、どの組み合わせが最適のミニバンか、ドライブするとしたらどんなシチュエーションが考えられるだろう?と検討する意味で、今回の記事を参考にしてみてくださいね!

 

今回の記事はいかがでしたでしょうか?

この記事があなたの車選びに少しでもお役に立てば嬉しく思います。

 

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野瀬貴士

代表取締役プロフィール
大学卒業後、大手中古車ディーラー勤務を経て30歳でミニバン専門店㈱ラインアップを設立。現在43歳。2児の父。この業界の裏も表も知り尽くしているプロならではの視点から、悪徳中古車屋の巧妙な罠に引っ掛かってほしくないという強い想いのもと、ユーザーに正しい情報を発信し、賢い中古車選びが出来るよう情熱を持って記事を書いています。
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