セレナC26型・ノア/ヴォクシー70型・ステップワゴンRK型の【広さ・燃費・故障しやすさ】を比較

こんにちは。埼玉県の「ミニバン中古車専門店ラインアップ」代表の菊池です。

2023年現在、100万円以下で手が届く、5ナンバークラスミニバン【セレナC26型・ノア/ヴォクシー70型・ステップワゴンRK型】を実際に見にいらっしゃるお客様から、「実際に乗ってみるとどうなの?どれも似ているから違いが分からないんだけど、、、」と言った質問を頂きます。

車に馴染みのない方にとって、似たような機能性・大きさ・デザインである、これら5ナンバークラスミニバンで迷った際に、「どれが自分たち家族にピッタリの車なのか分からない」という相談をよく受けます。

ですが、実際に当店にご来店されたお客様は、「自分たち家族にピッタリの車を見つけた」と喜んでくださります。

なぜそのように喜んでいただけるのかと言いますと、“実際に使うところをイメージ出来たから”です。

私たちと話して、目で見て、時には試乗してイメージすることが出来れば、自分たち家族にピッタリの車を見つけることが出来ます。

しかし、実際に販売店まで行く時間がないという方も多いですよね?

そこで今回はユーザーが最も知りたい、5ナンバークラスミニバン3車種(セレナC26型・ノア/ヴォクシー70型・ステップワゴンRK型)の、広さ・燃費・故障しやすさをこの記事を見るだけで分かるように比較解説していきたいと思います。

タップできる目次

セレナC26型・ノア/ヴォクシー70型・ステップワゴンRK型の基本スペック

まずは車両の基本スペックから解説していきます。

セレナC26型

発売期間2010~2016
型式DBA-FC26
駆動方式2WD(4WDモデルもあり)
ドア枚数5
形状ワゴン
乗車定員8名
ミッションCVT
燃料レギュラーガソリン
車両重量1640㎏
全長×全幅×全高4770×1735×1865㎜
室内長×室内幅×室内高3060×1480×1380㎜
セレナの基本情報

セレナC26型については、日産セレナ【C26系・4代目】が30代ファミリーユーザーから圧倒的な支持を得る16の魅力とは?こちらの記事で徹底解説していますので、ぜひお読みください。

ノア・ヴォクシー70型

発売期間2007~2014
型式DBA-ZRR70W
駆動方式2WD(4WDモデルもあり)
ドア枚数5
形状ワゴン
乗車定員8名(7名)
ミッションスポーツシーケンシャルシフトマチック7速CVT
燃料レギュラーガソリン
車両重量1600kg
全長×全幅×全高4640×1720×1850㎜
室内長×室内幅×室内高2970×1485×1340㎜
ヴォクシーの基本情報

ヴォクシーについては、ヴォクシーの中古車「かっこよく乗りたい30代の子育て世代のパパ」に選ばれる理由の記事で、ノアについては、ノアの中古車をもっと詳しく知りたいママの為に分かり易くとことん解説こちらの記事でそれぞれ詳しく解説しているので、ぜひお読みください。

ステップワゴンRK型

発売期間2009~2015
型式DBA-RK5
駆動方式2WD(4WDモデルもあり)
ドア枚数5
形状ワゴン
乗車定員8名(7名)
ミッション7速CVT
燃料レギュラーガソリン
車両重量1610kg
全長×全幅×全高4690×1695×1815㎜
室内長×室内幅×室内高3095×1500×1395㎜
ステップワゴンの基本情報

ステップワゴンRK型については、HONDAステップワゴンスパーダ(RK型・4代目)ってどんな車?手頃な中古車価格でパパママに大人気な31の理由を徹底解説!こちらの記事で詳しく解説しているのでぜひお読みください。

セレナC26・ノア/ヴォクシー・ステップワゴンRKの中で1番広い車は?

実際に、【セレナC26型・ノア/ヴォクシー70型・ステップワゴンRK型】の荷室を計測しました。

セレナC26型の広さ

セレナC26 リア周り
 シートアレンジ奥行高さ
2列目前方スライド・3列目左右跳ね上げ158㎝118㎝121㎝
2列目後方スライド・3列目左右跳ね上げ120㎝118㎝121㎝
荷室スペース43㎝118㎝121㎝

2列目前方スライド・3列目左右跳ね上げ

2列目前方スライド・3列目左右跳ね上げ
【セレナC26型】2列目前方スライド・3列目左右跳ね上げ

奥行158㎝、間口幅118㎝、間口高さ121㎝

2列目後方スライド・3列目左右跳ね上げ

2列目後方スライド・3列目左右跳ね上げ
【セレナC26型】2列目後方スライド・3列目左右跳ね上げ

奥行120㎝、間口幅118㎝、間口高さ121㎝

荷室スペース

3列目後方スライド
【セレナC26型】荷室スペース

奥行43㎝、間口幅118㎝、間口高さ121㎝

荷室床下収納スペース

3列目床下格納スペースと間口
【セレナC26型】荷室床下収納スペース

荷室の床下に大きな収納スペースがあります。小型ベビーカーが収納できる広さがあってとっても便利ですよ!

セレナC26型の乗車スペースはどんな感じ?

セレナC26-スライドドア 開

スライドドアの開口スペースも広くて乗降りし易いです。シートの柄も高級感があって人気があります。(グレード:ハイウェイスター)

実際に人が乗ると…

セレナ 2列目
【セレナC26型】2列目シート

身長170cmの大人が乗ってもセレナC26型の2列目シートはゆったり感があります。頭上も余裕ですね。

セレナC26型 3列目
【セレナC26型】3列目シート

3列目シートは足元がやや狭い感じはあります。(2列目シートをめいいっぱい後方まで下げている状態)でも、子供なら余裕ですね!

ノア/ヴォクシー70型の広さ

ヴォクシー70型 リア周り
 シートアレンジ奥行高さ
2列目前方跳ね上げ・3列目左右跳ね上げ162㎝117㎝117㎝
2列目後方スライド・3列目左右跳ね上げ121㎝117㎝117㎝
荷室スペース45㎝117㎝117㎝

2列目前方跳ね上げ・3列目左右跳ね上げ

2列目前方跳ね上げ・3列目左右跳ね上げ
【ノア/ヴォクシー70型】2列目前方跳ね上げ・3列目左右跳ね上げ

奥行162㎝、間口幅117㎝、間口高さ117㎝

2列目後方スライド・3列目左右跳ね上げ

2列目後方スライド・3列目左右跳ね上げ
【ノア/ヴォクシー70型】2列目後方スライド・3列目左右跳ね上げ

奥行121㎝、間口幅117㎝、間口高さ117㎝

荷室スペース

3列目後方スライド
【ノア/ヴォクシー70型】荷室スペース

奥行45㎝、間口幅117㎝、間口高さ117㎝

荷室床下収納スペース

3列目床下格納スペースと間口
【ノア/ヴォクシー70型】荷室床下収納スペース

セレナと同様に床下収納スペースがあります。深さもあって結構広いです。

ノア/ヴォクシー70型の乗車スペースはどんな感じ?

ヴォクシー70型 スライドド

スライドドアの開口スペースも広くて乗降りし易く、ブラック内装カラーも人気があります。(グレード:Z・ZS)

実際に人が乗ると

ヴォクシー2列目乗車
【ノア/ヴォクシー70型】2列目シート

身長170cmの大人が乗ってもゆったりです。頭上・足元ともに余裕がありますね。

ヴォクシー3列目乗車
【ノア/ヴォクシー70型】3列目シート

3列目シートはセレナと同様に、足元はやや狭い感じがあります。(2列目シートをめいいっぱい後方に下げた状態)でも、子供なら余裕ですね!

ステップワゴンRK型の広さ

ステップワゴンRK リア
シートアレンジ奥行高さ
2列目前方跳ね上げ・3列目床下格納165㎝121㎝119㎝
2列目後方スライド・3列目床下格納110㎝121㎝119㎝
3列目後方スライド31㎝121㎝119㎝

2列目前方跳ね上げ・3列目床下格納

2列目前方跳ね上げ・3列目床下格納
【ステップワゴンRK型】2列目前方跳ね上げ・3列目床下格納

奥行165㎝、間口幅121㎝、間口高さ119㎝

2列目後方スライド・3列目床下格納

2列目後方スライド・3列目床下格納
【ステップワゴンRK型】2列目後方スライド・3列目床下格納

奥行110㎝、間口幅121㎝、間口高さ119㎝

荷室スペース

3列目後方スライド
【ステップワゴンRK型】荷室スペース

奥行31㎝、間口幅121㎝、間口高さ119㎝

荷室床下収納スペース

間口
【ステップワゴンRK型】荷室床下収納スペース

セレナ、ヴォクシーと同様に床下収納スペースがありますが、ステップワゴンの場合は、この床下収納スペースに3列目シートがすっぽりと格納できることなんです。

ステップワゴンRK型の乗車スペースはどんな感じ?

ステップワゴンRK型 スライ

スライドドアの開口幅も十分あり、ステップワゴンのうりである、「低床」もあいまって乗降りはとっても楽なのが特徴です。(グレード:スパーダ)

実際に人が乗ると

ステップワゴン 2列目乗車
【ステップワゴンRK型】2列目シート

身長170cmの大人が乗っても頭上も足元もゆとりがありますね。

ステップワゴン 3列目乗車
【ステップワゴンRK型】3列目シート

3列目シートは、セレナとステップワゴン同様に、足元がやや窮屈な感じになりますが、小さなお子様なら十分ゆとりがあります。

最も荷室を広く使えるのはステップワゴンRK型

ステップワゴンRK 3列目床下

同じ5ナンバーサイズミニバンでも車内の広さに違いが起こる大きな要因は、シートアレンジです。

ミニバンで荷室を最も広く使えるシートアレンジは、【2列目前方跳ね上げ・3列目床下格納】です。

反対に、【2列目前方スライド・3列目左右跳ね上げ】タイプの車は、2列目シートの前方スライド量に限度があり、跳ね上げたシートによって3列目の荷室スペースも狭くなります。

というわけでステップワゴンRK型は、【2列目前方跳ね上げ・3列目床下格納】なので広く使えるのです。

一方、セレナC26型は【2列目前方スライド・3列目左右跳ね上げ】のため2列目と3列目スペースが狭くなり、ヴォクシー70型は、【2列目前方跳ね上げ・3列目左右跳ね上げ】なので、3列目スペースが狭くなります。

ただ、3列目左右跳ね上げ式のセレナC26型・ノア/ヴォクシー70型は、床下スペースを使えるものが多いため、床下スペースと床上スペースを別々で使いたい人は、3列目左右跳ね上げ式の車の方が使い勝手は良いです。

単純な荷室スペースは、ステップワゴンRK型が広いですが、使い方によってはセレナC26型、ヴォクシー70型が良いということがあるので、「どんな使い方をするのか?」をイメージしておきましょう。

通常のシート位置であればセレナC26型は、ヴォクシーとステップワゴンに比べて高さに少しゆとりを感じるものの、3車種とも車内の広さはほとんど変わりありません。

セレナ・ノア/ヴォクシー・ステップワゴン3車種の燃費はどれくらい違う?

セレナ・ヴォクシー・ステップ 燃費

次は、家族を乗せて遠出する際に大切な【燃費】についてまとめました。3車種どれも2000ccクラスで、ミニバンの中では燃費が良い方ですが、実際に所有しているユーザーのリアルな口コミ情報も交えて詳しくお伝えしたいと思います。

セレナC26型の燃費と口コミ例

セレナC26 サイド
カタログ燃費実燃費(街乗り)実燃費(高速道路)
14.6km/l11km/l13km/l

2年乗って平均燃費は、リッター9前後です。
これまでミニバンは乗ってませんのでわかりませんが、重量からするとこの程度では。
もちろんハイブリッドならもっといいと思います。

長距離で14km/l、ちょこ乗り10km/l、 市街地8km/lくらい。
2000ccのガソリン車ワンボックスにしてはまぁまぁかなと。

東北道矢板ICそばのGSで満タンにして青森県のむつ市まで
約800kmを無給油で行けました。

2泊3日の旅行で、同じ山道を大人7人を乗せて上り下りしたのですが、燃費は12km/lをキープしていました。

参照:みんカラより

ノア/ヴォクシー70型の燃費と口コミ例

ヴォクシー70型 サイド
カタログ燃費実燃費(街乗り)実燃費(高速道路)
14.4km/l10.0km/l12.0km/l

「燃費的には、都内在住ですが、10km/l後半を維持していますので、高速メインだと12km/lを越えます、このサイズでは十分な結果だと思います。」

「片道16kmの真冬の通勤に使うと、カタログ燃費13.4km/Lとほぼ同等になります。」

「カタログ燃費14.4km/L(JC08モード 13.6km/L)に対し、現在平均で15.2km/L出ています。エンジンが冷えたままで走り終わってしまう冬場や、エアコンを入れる夏場は燃費がガクンと落ちます。」

参照:e燃費より

ヴォクシー70型の燃費について詳しく解説した、トヨタヴォクシー(ZRR70)実際の燃費って?街乗り・高速・口コミも紹介!こちらの記事もぜひ参考にしてください。

ステップワゴンRK型の燃費と口コミ例

ステップワゴンスパーダRK型
カタログ燃費実燃費(街乗り)実燃費(高速道路)
14.0km/l9.5km/l13.0km/l

新車時は10〜11km位だったような。
今は9〜10km位ですね。

実燃費で11km/lくらいと良好

高速で15Km/ℓぐらい
市街地は10Km/ℓを切ることもある。

4WDでリッター8-9km/l

参照:みんカラより

燃費を伸ばす!とある機能

燃費を伸ばす!とある機能

このように口コミをまとめると、セレナC26型が少しだけ良いのかな?という印象です。

しかし燃費に関しては、

  • 運転の仕方
  • メンテナンス

が大きく影響します。

そして、渋滞や信号待ちの多い街乗りで燃費を伸ばすためには、アイドリングストップ車を選択すると良いです。

セレナC26型は前期型から、ステップワゴンRK型は後期型からアイドリングストップ付きのグレード設定があります。

意外と停車時のガソリン消費が、燃費に与える影響は大きいので、渋滞や信号待ちの街乗りが多い人は、アイドリングストップ機能が搭載されている車種を選ぶと燃費が伸びます。

どれぐらい燃費が伸びるのかというと、アイドリングストップ無しと比べた場合に、アイドリングストップ付きだと、プラス1~2km/l燃費が伸びます

しかし、購入から乗り換えまでのトータルコストを考えた場合、アイドリングストップ機能が付いた車ならまだしも、ハイブリッド車などはかなり割高になる傾向があります。

例えば、ノーマルエンジンに比べて、アイドリングストップ付き車だと30万円高くなる、ハイブリッド車だと60万円高くなる、といった感じです。

  • 何年乗るか?
  • 何万キロ走るか?

を考えてから選ぶと、「普通のグレードが1番安く抑えられるな」となる場合がほとんどですので、燃費はあまり気にしなくて良いでしょう。

車種によって故障しやすさは変わるの?

車種によって故障しやすさは変わるの?

【セレナC26型・ノア/ヴォクシー70型・ステップワゴンRK型】の3車種は、当店でも取り扱っている車種です。

実際にどのような故障があったのか?お答えします。

セレナC26型の故障事例

日産セレナ C26系 インパネ

セレナC26型は、電気系統が弱点です。車によって当たり外れもありますが、セレナに限らず最近のミニバンは電気系統のトラブルが多い印象があります。

特に、警告ランプや各種モーターの異音、アイドリングストップ機能、オルタネーター(発電機)などのトラブルが多いです。

ただのエラー信号が原因の場合は安く直せますが、部品自体の故障だった場合、10〜20万円程の高額な修理費用が発生するケースもあります。

また、診断機にかけても全く原因が分からず、電気系統の部品全てを交換しなければならなくなることもないとは言えません。

そうなってしまうと30万円を超える高額な修理費用が必要になるので、万が一のことを考えて保証に加入しておきましょう。

ちなみに、これらのトラブルは意外な原因で起きることもあります。

それは、バッテリー交換です。

エンジン停止後、15分以内くらいにバッテリーを外すと、エラー信号がプログラムに書き込まれ、それが電気系統のトラブルの原因になることが多いと言われています。

他のメーカーでもバッテリー交換を原因とした故障は起きますが、日産の車はバッテリーを外した際のトラブルが特に多いです。

これを知らないスタッフがいるお店は多いので、バッテリー周りを触る際は、気をつけましょう。

ノア/ヴォクシー70型の故障事例

ヴォクシー ZRR70 エンジン

ヴォクシー70型は、「トヨタ車なので安全」というイメージがありますが、故障しやすい箇所もあります。

ヴォクシー70型の場合、故障しやすい部品は【エンジン周り】です。ちなみに前モデルの60型(2001年~2007年)はエンジントラブルが多発した欠陥車でした。

フルモデルチェンジした70型はだいぶ改良され良くなりましたが、まだ、ちょいちょいエンジン回りの故障が発生するので注意が必要です。

故障したまま乗り続けない限り、エンジンが全く動かなくなることはありませんが、

  • アイドリング不良
  • 加速しにくい
  • エンジンストール
  • 白煙
  • 黒煙
  • 振動

など、エンジンが本来の性能を発揮できなくなることがあります。

これは、エンジン内部の故障やセンサー不良が原因です。

早めに修理すれば5~10万円程で済む場合がほとんどですが、調子が悪いまま乗り続けると、【エンジン載せ換え】が必要になり40~50万円ほどの出費がかかってしまいます。

販売店によっては、このような症状があっても、「こんなものですよ」と言って売る場合もあるので、購入前には実際に試乗してみて上記のような症状が出ていないか?をチェックしましょう。

ステップワゴンRK型の故障事例

ステップワゴンRK型の故障事例

ステップワゴンRK型の故障で多いのは、【ミッション不良とエンジンオイル消費】です。

ミッションのトラブルは、CVTのノッキング/ジャダーのことで、CVTというオートマミッションが、走行中にガクガクと振動したり、カラカラと異音が発生します。

この違和感は、エンジンのトラブルだと勘違いされやすいです。

これらの症状を修理するには、コンピューターの書き換えが必要ですが、それでも治ったり治らなかったりと、原因不明に近い厄介な症状になります。もし、CVTの交換となってしまった場合、30万円という高額な修理費用がかかります。

エンジンオイルの異常消費も車によっては起きます。もしこの症状が出てエンジンオイルが減ってくると、エンジンからカラカラと異音が発生したり、オイル警告ランプが点灯したりします。

一般的な使用であってもエンジンオイルは少しずつ減るものですが、この異常消費を起きてしまうと、ものすごい早さでエンジンオイルが減り、5,000㎞ごとにオイル交換をする時には既にオイルがかなり減ってしまい、オイル警告ランプが点くことがあります。

エンジンオイルが少ないまま乗り続けると、エンジンブロー(エンジンが使えなくなる・修復不能)という最悪の事態に繋がります。そして、【エンジン載せ換え】となり、40~50万円という高額な修理代が発生します。

一応、メーカーで新車登録から11年以内であれば無償修理を受けられるとなっています。以下がホンダのホームページに掲載されています。

旧型ステップワゴンなど5車種のピストン、ピストンリングの保証期間延長

中低速域から停止直前までブレーキを踏まずに減速するような運転をすると、吸気管および燃焼室内の負圧が高い状態で保持されるため、エンジンオイルが燃焼室まで吸い上げられて燃焼して、発生したデポジット(*)がオイルリング周辺に堆積し、オイル戻し穴が詰まることでオイルリングのシール不良となり、オイル消費量が増えることがあります。

*:デポジット… エンジン燃焼室内での、燃料やエンジンオイルなどの燃焼により生成される酸化物や炭化物

保証期間

当該ピストン、ピストンリングについての保証を11年に延長します。

【 延長前の保証期間 】

新車を登録した日から5年間

ただしその期間内でも走行距離が10万kmまで

【 延長後の保証期間 】

新車を登録した日から11年以内作業内容

Honda販売店での点検結果、該当する場合は、ピストン及びピストンリングを対策品と交換します。

参照:ホンダHP

中古車買うなら手厚い保証は必須

中古車買うなら手厚い保証は必須

【セレナC26型・ノア/ヴォクシー70型・ステップワゴンRK型】の故障しやすい部位を解説してきましたが、実際には、故障しにくいはずの部品が壊れたり、あまりメンテナンスしていないのに壊れなかったりと、車によって当たり外れがあるのが現実です。

程度の良い中古車であれば、故障する確率は低くなりますが、絶対に故障しないとは言い切れません。特に電気系は予兆もなくある日突然故障しますので、そんな時に備えて、手厚い保証に加入すべきです。

保証に加入することで、万が一の時でも、高額な修理費用を保証でカバー出来れば金銭的な負担は少なく済みます。

例えば、セレナC26型の電気系統の部品、スタータージェネレーターというアイドリングストップ車やSハイブリッド車に装備されている部品が故障したとします。

この部品は、電気を充電するだけでなく、発進時にモーターによってサポートしたり、アイドリングストップ時のエンジン始動などに使用されている重要な部品です。

この部品が故障した場合、約15万円の修理費用がかかってきてしまいます。小さなお子様のいる家庭で、いきなり15万円支払うとなったらかなり大変ですよね。

そのような急な出費に備えて手厚い保証に加入していれば、年間数万円程度の保証金のみで修理ができます。もちろん何も起きないことが理想的ですが、15万円では済まない故障が発生する可能性だってありますので、中古車を購入する際は手厚い保証に加入しましょう。

他にも、安心して乗れる安全な5ナンバーミニバンを手に入れるために必要なことは以下のポイントがあります。

  1. 手厚い保証が最低でも1年間は付くこと。
  2. クルマの状態が客観的に分かる「第三者機関の鑑定書」が付くこと。
  3. 激安車には絶対に手を出さない。あくまでも相場の範囲内で程度の良い車を探すこと。

最低でも、この3つのポイントを押さえておけば、大きくハズレを引くことはありません。

中古車の保証の重要性については、10万キロの中古車を買うなら保証を付けた方がいいですか?こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひお読みください。

使用用途とトータルコストを考えて選ぼう

使用状況とトータルコストを考えて選ぼう

今回は、人気の5ナンバーサイズミニバンである、セレナC26型・ノア/ヴォクシー70型・ステップワゴンRK型の【広さ・燃費・故障しやすさ】について解説してきました。

当店ラインアップは、15年間運営する中で、1万組以上のファミリーユーザーとお話させていただき、その中で学んだプロの視点があります。

車種を比較する際に大切なのは、

  • 現状どのような不満を解消したいのか?
  • 実際にどのような使い方をするのか?
  • 購入から乗り換えまでのトータルコストはどれくらいなのか?

など、車の状態だけではなく、お客様ひとりひとりに合った車を紹介することも、我々販売する側の役割だと思っています。

このような分かりにくいことを、プロの視点から的確にアドバイスさせて頂き、ご家族みんなが満足できるミニバンが見つかればとても嬉しいです。

最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

当店では、中古車の選び方からお客様に詳しくお伝えしております。まずは無料相談をご活用ください。

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