
みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
車で走行するために、タイヤは非常に重要な役割を果たします。
安全性にもかかわるタイヤは、常に良好なコンディションを維持する必要があります。
タイヤは消耗品であり、徐々に摩耗していくためいかに寿命を長く保つことができるかが重要です。
使用方法を誤ると寿命を縮めてしまうタイヤですが、どのような行動を避けるべきなのでしょうか?
本記事では、意外と知られていないタイヤの寿命を縮めるNG習慣について解説します。
少しでもタイヤを長持ちさせるための情報も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
高価なタイヤ、無駄に早く交換していませんか?


タイヤは消耗品として知られ、走行距離や製造年、摩耗度などをチェックして交換時期を見極める必要があります。
スリップサインが出たら交換が必要となり、スリップサインが出ていなくても3万kmから4万km走行後または製造から5年程度経過したタイヤは交換するのがおすすめです。
さらに、スタットレスタイヤの場合は摩耗が早く、寿命は約3年といわれています。
定期的な交換が必要であるものの、1本あたり1万円から3万円と高価なパーツであり、簡単に交換できるものではありません。
実は、タイヤの使い方ひとつで寿命は大きく変わることが多いためいかに無駄に早く交換しない対応が必要です。
タイヤを早くダメにするNG行為5選


タイヤの消耗を早めてしまう、NG行動として以下を常に意識する必要があります。
各行動について、詳しく解説します。
① 空気圧をチェックしない
タイヤの空気圧が適切に管理されていない場合、タイヤの消耗を早めてしまう可能性があります。
タイヤは、適正な空気圧が充てんされて、はじめて充分な性能を発揮するものです。
もし空気圧が低い場合、タイヤのたわみが大きくなるため路面との接触面積が増えてグリップ力が向上しオフロード走行でより快適になる反面、転がり抵抗が高くなるため燃費の悪化を招きます。
そして、タイヤのショルダー部が過度に摩耗してしまいます。
逆に、空気圧が高い場合はタイヤのたわみが小さくなるため路面との接触面積が減りグリップ力が低下し路面からの振動がダイレクトに伝わりやすく、乗り心地が悪化するのです。
さらに、タイヤの中央部のみが路面と接触することにより偏摩耗してしまいます。
以上のように、空気圧は低くても高すぎてもタイヤにとって悪影響を及ぼすため、基本的にはメーカー推奨の適正値を維持できるかが重要なポイントです。
タイヤの空気圧は、何もしなくても月に約5%ずつ自然に減っていきます。
そこで、月1回の空気圧チェックと長距離前の確認を欠かさないことが重要です。
② 荷物の積みっぱなしで走行
車体重量が増えるとタイヤの接地面圧が増し、摩耗が早まる傾向があります。
車体重量が増加するケースとして、主に荷物の積みっぱなしである場合が考えられます。
普通車の場合、積載可能な重量が300kg以上あることが多く、比較的重い荷物を搭載して移動可能です。
一時的に重い荷物を搭載して走行する場合であれば大きな影響がないものの、常に搭載したままで長期間経過すると、タイヤの摩耗を早めてしまうのです。
荷物の積みっぱなしで走行している場合、特にリアタイヤ側への負担が大きい傾向があります。
対策としては、不要な荷物は都度降ろす癖を付けましょう。
③ ローテーションをしない
タイヤのローテーションを行っていない場合、一部のタイヤの寿命が短くなってしまいます。
駆動輪側で特にタイヤの摩耗が進むため、FFなら前輪、FRなら後輪が先に減ってしまいます。
偏摩耗することで、片方だけ先に寿命が尽きてしまい交換が必要になる場合があるのです。
そこで、車に取り付けているタイヤの位置を交換し、タイヤの偏摩耗を防止しタイヤの寿命を長くキープためのメンテナンスとしてタイヤのローテーションが重要となります。
タイヤのローテーションは、5,000 km から10,000kmごとに実施するのが良いとされています。
なお、運転席側だけ先に減ることもあるため、その点も考慮して計画的にローテーションを実施することが重要です。
④ 紫外線・直射日光で保管している
タイヤはゴム素材で作られており、適切な環境で保管しないと摩耗以外の要素で劣化してしまいます。
特に、紫外線の影響や熱が原因となり、直射日光にさらされる環境で保管しているとゴムが硬化し、ひび割れを招く原因となりかねません。
特に、屋外駐車ではダメージが蓄積しやすい傾向にあります。
また、湿気も大敵であり風通しがいい場所か日陰がある場所での保管が必要です。
具体的には、屋根のある場所での保管か、タイヤカバーで保護して保管することをおすすめします。
⑤ タイヤをゴシゴシ洗う・油性ワックスを使う
タイヤを洗浄する際、しつこい汚れがある場合はブラシでゴシゴシと洗いがちですが、これはタイヤのゴムを傷つけてしまい、ひび割れや劣化を早めてしまう原因となりかねません。
また、油性ワックスを使用する場合は保護成分を奪ってひび割れの原因となります。
さらに、洗剤を使用すると劣化防止剤を洗い流してしまうため、さらなる劣化を招いてしまいます。
一方、汚れを放置しているとタイヤの劣化と同時にホイールの錆やブレーキダストの固着を引き起こしてしまい、安全性や寿命を損なうリスクがあるのです。
以上から、タイヤの洗浄時は水洗いで水性ワックスを使用するのがおすすめです。
また、過度にブラシで擦らないように注意して作業しましょう。
これも重要!タイヤ保管時のNGポイント


日常的な管理以外でも、タイヤの保管時にも注意すべきポイントがあります。
特に、以下のポイントに注意して保管方法を決定しましょう。
各注意点について、詳しく見ていきましょう。
ホイール付きタイヤを縦置きにする
ホイールに装着した状態でタイヤを保管する場合、縦置きの状態で保管すると重さで変形すると同時に、フラットスポットができてしまいます。
フラットスポットとは、タイヤのトレッド面の一部が平坦になる現象のことです。
主に、長期間駐車している際にタイヤの一部分が路面に接したままの状態が続くことで、タイヤが冷えてゴムが固くなってその部分が平らに変形してしまう現象が見られます。
また、タイヤの空気圧が低いことによってもフラットスポットが発生する傾向があります。
特に、スタッドレスタイヤの場合は柔らかいゴムを用いている関係上、フラットスポットが発生するリスクが高いです。
フラットスポットを防止するためにも、ホイール付きで保管が必要な場合は平置きにして寝かせて重ねるようにしましょう。
山積みにすると、下になったタイヤが変形するリスクがあるため絶対に行わないようにしましょう。
空気を満タンのまま保管
空気が満タンの状態でタイヤを保管すると、ゴムに余計なストレスがかかって劣化が進行する恐れがあります。
よって、指定空気圧の半分程度の空気量で保管することをおすすめします。
なお、空気圧をすべて抜くとホイールの重みによりタイヤが潰れた状態になって変形しやすくなるため注意してください。
まとめ|正しい習慣でタイヤの寿命は2倍にできる
タイヤの寿命を長持ちさせる方法として、今回紹介した内容を適切に実施できればタイヤの寿命を長持ちさせることが可能です。
場合によっては、何も管理しない状態と比較して寿命を2倍伸ばすこともでき、ほんの小さな意識によって数万円の節約につなげることができます。
安全の観点で見ても、タイヤの健康管理は最重要なポイントです。
「やってはいけないこと」から見直すのが最短ルートとなるので、本記事で紹介した対策を実践してみましょう。






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