【保存版】損しない車の色選び|リセール・維持・安全性まで徹底解説

【保存版】損しない車の色選び|リセール・維持・安全性まで徹底解説

みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。

車を購入する際、デザインや性能に注目しがちですが、実はボディカラーの選択こそが将来の満足度を大きく左右します。

色選びは単なる見た目の問題ではなく、リセールバリューや安全性に直結する重要な要素となるのです。

「好きな色を選べばいい」という考えもある一方、車を長く乗るか数年後に売却を考えているかによって最適な選択は変化します。

例えば、個性的な赤い車は所有する喜びは大きいものの、売却時には査定額が大幅に下がる可能性があるのです。

本記事では、車の色選びにおいて、「得する色」「損する色」「維持しやすい色」を徹底解説します。

この記事を読めば、10年後も後悔しない色選びができるでしょう。

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車の人気カラーランキングと市場動向

車の色選びをおこなう上で、現在どのカラーリングが人気であるのかを知ることが重要です。

また、市場動向も交えて理解すると、今後どのようなカラーリングがトレンドになるのかを理解できます。

ここでは、以下について解説します。

日本で人気の上位カラー(ホワイト・ブラック・シルバー)

日本自動車工業会の最新データによると、国内で最も選ばれているボディカラーは以下の通りです。

順位カラー選択率特徴
1位ホワイト系(パールホワイト含む)約35%清潔感・高級感・リセール◎
2位ブラック系約20%威厳・高級感・リセール◎
3位シルバー系約15%維持しやすさ・実用性◎

この定番3色だけで全体の約70%を占めており、圧倒的な支持を得ています。

理由は明確で、無難で飽きにくく中古車市場でも安定した需要があるからです。

特にパールホワイトは、高級感と清潔感を両立し、どの車種にも似合う万能色として人気を集めています。

中古車販売の現場でも、これらの色は「売りやすい色」として重宝されています。

世界と日本の違い(欧州はグレー人気など)

興味深いことに、海外と日本では色の好みに違いがあります。

欧州ではグレー・シルバー系が主流で、全体の約40%を占めている状況です。

これは、欧州の街並みや文化的背景、実用性を重視する考え方が影響していると考えられます。

一方、日本では「清潔感」を重視する文化的背景から、ホワイト系が圧倒的な支持を得ています。

この傾向は今後も続くと予想され、リセールを考える上で重要なポイントです。

定番色が支持される理由

定番色が選ばれ続ける理由として、以下3点が考えられます。

  • 無難で飽きにくい
  • どんなシーンにも合う
  • 中古車市場での需要が安定

無難で飽きにくく、どんなシーンにも合うことで長い間安定して高いニーズを満たすことが可能です。

また、中古車市場での需要が安定していることで、売却時に買い手が見つかりやすくなります。

以上より、定番色が支持されているのです。

色選びで重視すべき6つのポイント

車の色を選ぶ際、特に以下6つのポイントを重視して選ぶのがおすすめです。

それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

①好みとライフスタイルに合うか

車の色選びで最も重要なのは、自身のライフスタイルとの相性です。

アウトドア派の方にはカーキやベージュ系がおすすめであり、汚れが目立ちにくく、自然環境に溶け込む色合いが人気を集めています。

一方、都市部でビジネス使用が多い方には、信頼感を演出するブラックや清潔感のあるホワイトが最適です。

また、ファミリー層には安全性の高い明るい色、若い方には個性を表現できるツートンカラーなど、使用する人や用途によって最適解は変わります。

②汚れ・キズの目立ちやすさ

日常のメンテナンス負担を左右するのが、汚れやキズの目立ちやすさです。

汚れやキズの目立ちやすさとカラーリングの関係をまとめると、以下のようになります。

汚れの目立ちやすさカラー特徴
◎ 目立ちにくいシルバー・ベージュ土埃や雨ジミが最も目立たない
○ やや目立ちにくいグレー系都市部の汚れに強く、上品な印象
△ やや目立つホワイト系汚れは目立つが清潔感を維持
× 目立ちやすいブラック水滴跡や細かいキズが目立つ
× 目立ちやすい赤・青の濃色埃や汚れのコントラストが強い

洗車頻度を抑えたい方は、シルバーやベージュ系を選ぶことで維持コストを削減できます。

逆に、人気色であるブラックは汚れやキズが目立ちやすい点に注意しましょう。

③リセールバリュー

3年後、5年後の売却を考えている場合、リセールバリューは最重要項目です。

中古車査定の現場では、以下のように同じ車種・年式・走行距離でも、色によって20万円から50万円の差が生まれることも珍しくありません

リセール順位カラー査定への影響特徴
S級パールホワイト+30万円〜50万円最高峰のリセールバリュー
A級ブラック+20万円〜40万円高級車で特に人気
A級シルバー+10万円〜30万円安定した需要
B級グレー系+5万円〜20万円上昇傾向
C級その他定番色±0万円〜10万円標準的な評価
D級個性的な色-10万円〜30万円需要が限定的

特に高級車になるほど、傾向は顕著になります。

個性的なカラーリングの場合、需要が限定的となり査定時にマイナスとなる可能性もあるため注意しましょう。

④視認性と安全性

色による視認性の違いは、実際の交通事故率にも影響します。

安全性とカラーリングの関係をまとめると、以下となります。

安全性ランクカラー事故率特徴
シルバー基準値-20%膨張色効果で最も認識されやすい
ホワイト・イエロー基準値-15%昼夜問わず高い視認性
ベージュ・グレー基準値-5%適度な視認性を確保
×ブラック基準値+10%夜間・雨天時に見えにくい
×ダークブルー・グリーン基準値+15%環境に溶け込みやすい

特に高齢者や運転に不慣れな方は、安全性を重視した色選びをおすすめします。

⑤気候との相性

居住地域の気候も、色選びに影響します。

気候条件とおすすめのカラーリングをまとめると、以下のようになります。

気候条件おすすめカラー理由避けるべき色
暑い地域(沖縄・九州南部)ホワイト・シルバー熱反射で車内温度上昇を抑制ブラック系
寒冷地(北海道・東北)ダーク系・グレー雪景色との対比で視認性確保ホワイト系
都市部グレー・ブラック汚れが目立ちにくく都会的明る過ぎる色
郊外・自然豊かアースカラー・ベージュ環境に調和し汚れも目立たない鮮やか過ぎる色

代表例として、暑い地域では光の波長が反射されにくく、照射された光の多くを吸収する性質を持つブラックは快適性に大きく影響を与えます。

よって、ホワイトやシルバーなど熱反射しやすいカラーリングが最適です。

寒冷地では、雪景色で視認性を高めるためダーク系のカラーリングが向いています。

⑥自分の気に入ったカラー

最終的に最も重要なのは、自身が愛着を持てるかどうかです。

実用性やリセールを重視するあまり、全く好みでない色を選んでしまうと、毎日の運転が楽しくなくなってしまいます。

ここまで紹介した5つのポイントを総合的に判断した上で、最終的には「この色で良かった」と思える選択をすることが大切です。

リセールに強い!「得する」ボディカラー

リセールを意識したい場合、少しでも高く売れるボディカラーを見つけることが重要です。

特に、おすすめしたいボディカラーは、以下の5色です。

カラーオプション料金査定での評価メリットデメリット
パールホワイト+3〜5万円★★★★★最高峰のリセール・万能性汚れがやや目立つ
ブラック標準〜+2万円★★★★☆高級感・威厳手入れが大変
ツートンカラー+5〜8万円★★★★☆個性的・トレンド性限定的な需要
アースカラー+2〜4万円★★★☆☆アウトドア人気・実用性車種を選ぶ
グレー・ガンメタ+1〜3万円★★★☆☆上品・汚れに強いまだ普及途中

各カラーリングの詳細は、以下のとおりです。

パールホワイト

最もリセールバリューが高い色がパールホワイトです。

新車購入時は3万円から5万円の有料オプションになることが多いですが、売却時には確実に回収できます。

パールホワイトが優位であるポイントは、以下のとおりです。

  • 国内外で安定した人気
  • 高級感と清潔感を両立
  • どの車種にもマッチする万能性
  • 中古車市場での回転率が高い

実際の査定現場では、同条件のソリッドホワイトと比較して10万円から30万円高い査定となることも頻繁にあります。

ブラック

高級車を中心に根強い人気を誇るのがブラック系です。

威厳と高級感を演出し、ビジネスシーンでも映える色として支持されています。

ブラックのメリットは、以下のとおりです。

  • エグゼクティブカーとしての格式
  • スポーツカーでは迫力を演出
  • リセールバリューも安定して高い

ただし、汚れや傷が目立ちやすいため、維持コストは高めになることを覚悟する必要があります。

ツートンカラー

最近のトレンドとして注目されているのが、ツートンカラーです。

特にSUVや軽自動車で人気を集めており、オプション料金以上の価値を持つケースが増えています。

人気のツートン組み合わせは、以下のとおりです。

  • ホワイト×ブラックルーフ
  • シルバー×ブラックルーフ
  • ベージュ×ブラウンルーフ

新車時は5万円から8万円のオプション料金がかかりますが、売却時にはそれ以上の査定アップが期待できる場合もあります。

しかし、ツートンの場合は個性的になりやすい組み合わせがあり、場合によっては低い査定額となる場合もあるので注意しましょう。

アースカラー(カーキ・ベージュ・モスグリーン)

アウトドアブームの影響で、カーキやベージュといったアースカラーの人気が急上昇しています。

SUVを中心に採用が増えており、リセール面でも良好な結果を示しています。

アースカラーの特徴は、以下のとおりです。

  • アウトドア用途での実用性
  • 汚れが目立ちにくい
  • 個性的でありながら実用的
  • 中古車市場でも独自の需要層を確保

特に、独自のニーズがあることで根強い人気を誇りリセールの観点でもよい影響を与えています。

グレー・ガンメタ系

近年最も注目されている色が、グレー・ガンメタ系です。

欧州での人気を背景に、日本でも採用車種が増加しています。

グレー・ガンメタ系を選ぶメリットは、以下のとおりです。

  • 上品で洗練された印象
  • 汚れに強い実用性
  • トレンドカラーとしての新鮮さ
  • リセールバリューも上昇傾向

さらに、経年劣化での色あせも目立ちにくい特徴がある点もリセールの観点でメリットとなります。

維持しやすいボディカラー

見た目にこだわるだけでなく、維持しやすさも考えてカラーリングを選ぶことも重要です。

主要なカラーリングの維持のしやすさを比較した結果が、こちらです。

カラー維持しやすさ洗車頻度特徴向いている人
シルバー★★★★★月1〜2回最も汚れ・傷が目立たない営業車・長距離ドライブ
ベージュ系★★★★☆月1〜2回自然な色合い・色褪せに強いファミリー・郊外居住
グレー★★★★☆月2〜3回上品・都市部の汚れに強いビジネス・都市部居住
ホワイト系★★☆☆☆週1〜2回清潔感があるが汚れ目立つこまめな手入れが苦にならない人
ブラック★☆☆☆☆週2〜3回高級感があるが手入れ大変見た目重視・手入れ好き

ここでは、上位3カラーリングの特徴について解説します。

シルバー

シルバーは、最も 汚れ・傷が目立たず、洗車回数を減らせるカラーリングです。

良い意味では落ち着いているカラーリングと言え、悪い意味では個性がないと言えます。

この特性から、商業車として広く用いられているカラーリングです。

ベージュ系

ベージュ系は、水垢や色あせに強く、自然に馴染むカラーリングです。

特に、最近ではSUVスタイルの車に用いられることが増えています。

また、ファミリー層にも人気が高いカラーリングとなっています。

グレー

グレーは、上品で落ち着いた印象があるカラーリングです。

最近はトレンドカラーとして人気であり、排気ガスや黄砂、花粉などの粒子による汚れにも強いメリットがあります。

ビジネスだけでなく、都市部居住にもおすすめのカラーリングです。

「損しやすい」ボディカラー

リセールの観点で得するカラーリングがある一方、「損しやすい」カラーリングもあります。

損しやすい代表的なカラーリングは、以下のとおりです。

カラーリセール評価主な問題点劣化の早さ対策の可否
赤・ピンク系★☆☆☆☆紫外線で退色・需要限定3〜5年で色褪せコーティングで軽減可能
イエロー・オレンジ★☆☆☆☆個性的過ぎ・ビジネス不向き退色しやすい対策効果は限定的
ソリッドホワイト★★☆☆☆黄ばみ・安っぽい印象5〜7年で変色定期メンテで軽減
濃いブラウン★★☆☆☆樹脂との色差・古臭い印象10年で劣化顕著対策困難

それぞれが損しやすい理由について、詳しく解説します。

赤・ピンク系

赤・ピンク系はビビッドなカラーリングであり、好みが分かれる傾向にあります。

また、色の特性として紫外線に弱く退色しやすい傾向があり、コーティングを施してカバーするなどの対応が必要です。

よって、長期利用やリセールに不利になるケースが多いです。

イエロー・オレンジ系

イエロー・オレンジ系も、個性は出るものの中古需要は低い傾向にあります。

退色も早めな傾向があり、対策効果は限定的です。

ソリッドホワイト

ホワイト系は人気がある一方、ソリッドホワイトだけは黄ばみや水垢で古く見えるためおすすめしにくいカラーリングです。

黄ばみが発生しやすく、安っぽい印象を与えてしまいます。

リセールはパールに劣るため、その点も含めてソリッドホワイトを選ぶかを判断する必要があります。

ブラウン・濃いベージュ系


ブラウン・濃いベージュ系は、10年超えると樹脂部分との色合わせが難しく査定減点になる傾向があります。

対策は困難であり、劣化が顕著になる前に手放してリセールに影響しないようにするなどの対応が必要です。

事故率と安全性から見る車の色

車のカラーリングは、事故率と安全性にも密接に関係します。

特に、以下の傾向が見られます。

各特徴について、詳しくみていきましょう。

シルバーや膨張色は事故率が低い

交通事故統計を分析すると、車の色と事故率には明確な相関関係があります。

安全性の高い色、イコール事故率が低い順は以下のとおりです。

  1. シルバー・・・膨張色効果で他車から認識されやすい
  2. ホワイト・・・昼夜問わず高い視認性
  3. イエロー・・・最も目立つ色だが採用例が少ない
  4. ベージュ・グレー・・・適度な視認性を確保

特にシルバーは、他の色と比較して約20%事故率が低いというデータもあります。

黒・ブラウンは事故率が高め

一方で、濃色系は視認性の低さから事故リスクが高くなる傾向があります。

注意が必要な色として、ブラックは夜間や雨天時に極めて見えにくいカラーリングです。

ダークブルーは夕暮れ時の空と同化しやすく、ダークグリーンは自然環境に溶け込み過ぎる

これらの色を選ぶ場合は、デイライトの点灯や反射材の活用など、追加の安全対策が必要です。

安全性は色だけでなく装備も重要

ただし、色による安全性の違いは車の安全装備と組み合わせて考えるべきです。

現代の車に搭載されている安全装備として、以下が有名です。

  • 自動ブレーキシステム
  • 車線逸脱警報
  • アダプティブクルーズコントロール
  • ブラインドスポットモニター

これらの装備があれば、色による視認性の差は大幅に軽減されます。

安全性を最重視するなら、色の選択+最新安全装備の組み合わせがベストです。

新車と中古車での色選び戦略

新車と中古車では、色選びの戦略が異なります。

具体的には、以下の観点で選ぶと良いでしょう。

購入方法最優先事項おすすめカラー狙い目カラー注意点
新車購入リセールバリューパールホワイト・ブラックツートン・限定色オプション料金も投資
中古車購入コストパフォーマンス個性的な色(赤・黄・青)不人気色の良品退色・劣化状態を要確認

具体的な色選びの戦略について、解説します。

新車購入時の色選び戦略

新車を購入する場合、迷ったらパールホワイト・ブラックを選んでおけば間違いありません。

有料オプションであるもものの、パール系は投資する価値が高いカラーリングです。

もし個性的な色を洗濯する場合、長期保有を前提に考えましょう。

限定色の場合、希少性がリセールに影響する場合もあるので慎重に検討してください。

中古車購入時の色選び戦略

中古車の場合、赤・黄・青などは同条件でも割安で購入可能です。

個性的な色でお得に購入し、長期保有することも検討したいものです。

中古車の場合、退色などの劣化状態は要チェックすべきポイントとなります。

また、メンテナンス履歴を重視して選定してください。

退色リスクは対策可能

色褪せが心配な色でも、適切な対策により寿命を大幅に延ばすことが可能です。

退色対策として、以下を検討しましょう。

  • ガラスコーティングの施工・・・紫外線から塗装を保護
  • 屋根付き駐車場の利用・・・直射日光を避ける
  • 定期的なワックス掛け・・・塗装面を保護
  • 適切な洗車方法の実践・・・劣化を防ぐ

これらの対策により、通常なら5年で色褪せする赤い車でも、8年から10年は美しさを保つことが可能になります。

まとめ ― 後悔しない車の色選びのコツ

車を選ぶ際、単純に好み以外でリセールのことを考えても色選びは重要なポイントとなります。

定番カラーを選んでおけば高いリセールを期待できる反面、ブラックは汚れが目立ちやすいなどのデメリットがあります。

本記事で紹介した内容を参考に、車の色選びで後悔しないように慎重に選定しましょう。

ラインアップでは、ご希望であれば様々なバリエーションのカラーリングの中古車をご提案できます。

また、車のカラーリングに関する相談にも応じておりますので、是非お気軽にご相談ください。

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