エスティマ50系の燃費は?実燃費の事例から読み取る。

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みなさんこんにちは。埼玉県入間郡三芳町にある、コミコミ80万円以下のミニバン専門店、ラインアップ代表の菊池です。

エスティマ50系(平成18年~)の中古を探しているときに気になるのが「燃費」だと思います。

カタログ値はいまいち信用に欠けるから、やっぱり実際に乗っているユーザーの生の声や実燃費が知りたいですよね?

そこで今回は、いろんなサイトからエスティマ50系の実燃費の口コミやレビューを集めて、客観的なデータとしてお伝えしますので、ぜひお役立てください。

 

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実燃費とカタログ燃費

エスティマ50系の実質燃費を、クチコミレビューサイト「みんカラ」と中古車情報サイト「カーセンサー」のクチコミコーナー、さらに個人ブログや、ヤフー知恵袋など合計100件の投稿から平均値を算出しました。

2400cc
高速道路(実燃費) 11.0km/L
一般道(実燃費) 8.2km/L
カタログ値 11.8km/L
3500cc
高速道路(実燃費) 12.1km/L
一般道(実燃費) 7.0km/L
カタログ値 9.8km/L

*4WDは2400cc3500cc共に0.8km/L程燃費性能が悪化します。(カタログ値では0.4km/L)

エスティマ50系の新型エンジン・ミッションは燃費向上に繋がったのか??


エスティマ50系 エンジン

2017年5月現在、未だ新しいイメージが強いエスティマ50系前期型が買い時価格となり、状態の良いものでも総額80万円以下で購入できるようになりました。

(中には状態が悪いものも多くありますのでご購入の際は十分な注意が必要です。)

ノア・ヴォクシー・セレナ・ステップワゴンなど5ナンバーミニバンにはない「ゆとりの広さ」「気品」「オシャレ感」。

買うならファミリーミニバンよりも車格が上な感じがする「エスティマ(50系)」が欲しい!

ただ燃費が気になる・・・。重いし、排気量も大きい。2400ccモデルもあるけど、上位グレードは3500cc!?・・・一般的には縁遠いハイグレードな高級車に設定されるような3500cc。

ものすごく燃費が悪いんじゃないのか?・・・だけどエスティマのエレガントさは無視できない!

実は先代(30系)の3000ccよりも燃費性能は高いという噂もあるエスティマ50系。

また2400ccモデルは燃費が良さそうなイメージもある。

でも実際はどうなんだろう?

今回はエスティマ50系の燃費について詳しく解説していきたいと思います。

関連記事▶【エスティマ50系ってどんな車?】別格のゆとりと高い走行性能を色々な角度から徹底検証。

クルマのレビューサイト「みんカラ」のクチコミ


下記は「みんカラ」からエンジン関係と燃費に付いて書かれているコメントの一部を抜粋したものとなります。

アエラス“Sパッケージ”(6AT_3500cc)(2006年式)

街中ではトルクだけで走ってる感じです。登り坂なんて平地と同じ走りです。高速はストレスなく追い越しが出来ますのでむしろ安全ですね。

安っぽい音の4発よりやはりシルキーな6発、大人のミニパン感が十分楽しめます。足回りは思っていたよりロールも少ないしサスも固めでいい感じです。

高速は4発より6発の方がいいと思います。街中でも7~8くらい走りますので使い方にもよりますが4発とさほど変わらないと思います。

高速道路 回答無し
一般道 7~8km/L

http://minkara.carview.co.jp/

G(6AT_3500cc)(2006年式)

パワーは3.5Lで280psあるので問題なく力強く走ってくれます。

音も程よい感じでV6音が聞こえます。自分は好きです。

また4WDなので柔らかい道や砂利道、また急坂などでは効果を感じます。

FF時に発進する際、ホイールスピンすることがあったため今では常にAUTにしています。

(燃費は)6~9Km/Lです。近場だけだと悪いですが、遠出・高速ではかなり伸びます。

アクセルは踏む方だと思います。

高速道路 回答無し
一般道 6~9km/L

http://minkara.carview.co.jp/

G 4WD(CVT_2400cc)(2007年式)

適度な大きさと動力性能は運転して楽チン。

スピードを求める車ではないので、2.4L+CVTの組合せに不満は感じませんでした。

高速の合流時に頑張ってアクセルを踏むと可哀相なエンジン音がするけど重たいこの車の速度をしっかりと乗せて合流できます。

高速道路 10~15km/L
一般道 5~8km/L

http://minkara.carview.co.jp/

G(CVT_2400cc) (2006年式)

エンジンも2.4Lながら十分のパワーでレギュラーガソリン仕様。

家族旅行などで、大活躍してくれるしキャリヤーなしで、スノボードは載るし私のライフスタイルには、これしかないと思えた1台。

高速道路 10~13km/L
一般道 7~9km/L

http://minkara.carview.co.jp/car/

アエラス(CVT_2400cc)(2006年式)

初めてのミニバンですが、この車体、重量を考えたら2.4にしては走る方かと・・・

高速道路 回答無し
一般道 8.5km/L前後

http://minkara.carview.co.jp/

G 4WD(CVT_2400cc)(2007年式)

高速道路でも特別スピードを出すわけでないので十分満足しています。

購入直後は、11~12キロ、スタットレスで10キロ以上キープなので、不満なしです。

高速道路 回答無し
一般道 11~12km/L

http://minkara.carview.co.jp/

G(CVT_2400cc)(2006年式)

2.4L CVTですが、なんらストレスなく日常で使っています。

(燃費は)10Km/L前後、2.4Lの車としては良い方です。

高速道路 回答無し
一般道 10km/L前後

http://minkara.carview.co.jp/

今回のテーマはエスティマ50系の「燃費」についてです。

前回のテーマで燃費に付いて軽く触れましたが、今回は前回の記事よりもより詳しく調査する必要があったため、最新100件の投稿からエスティマ50系の燃費に付いて書かれている数値を抽出し、さらに高速道路と一般道とに分けて平均を割り出しました。

燃費以外の口コミをまとめた記事もありますので参考にしてください。参考記事▶エスティマ50系(前期型)の気になる口コミ評価

2.4Lモデルに関しまして、ミニバンの重量級ボディでありながら街乗りで8km/Lを超える燃費効率はとても省燃費であると言えます。

中には8km/Lを超えているのに個人的な感想では「悪い」と書かれているユーザーもおりましたが、以前に乗っていたクルマが軽自動車やコンパクトカーならば8km/Lは悪いと感じて当然だと思います。

また逆に以前からミニバンを乗り続けていたユーザーからしてみればエスティマで8km/Lも走るのは十分な数値に感じると思います。

ちなみに初代エスティマ(10系)は平均5km/L以下でした。

先代(2代目)30系は駆動方式を効率の良いFF(エンジンが車体前部にあり尚且つ駆動輪も前輪)へと進化し大幅に燃費性能を上げました。

今回のテーマである50系は30系をさらに進化させ、2.4Lモデルは30系に比べ街乗りでも1km/L程燃費が向上しております。

 

燃費性能に大きく関係するエンジンとミッション


パワーアップしたエンジン

2400ccエンジンは先代30系より排気量はそのままで馬力10ps・トルク0.3kg.mパワーアップ。

上級モデルとなる3500ccエンジン車は、先代30系の上級モデルが3000ccに対し排気量が500ccのアップ。馬力は60ps・トルク4.1kg.mの向上を果たす。

パワーアップとは言っても、スポーツカーのパワーアップとは違い、このようなファミリーユーザーが使うようなミニバンの場合、もちろんパワーアップしている分多少は速くはなってますが、どちらかと言えば速く走る為ではなく燃費向上の目的をメインとしたパワーアップとして設定されております。

パワーアップしたエンジンでは従来のタイプと比べ、同じ加速をするにしても、同じ速度で巡航するにしても、より低回転でそれらをこなすことが可能となります。

低回転で巡航できるということは、それだけ燃料噴射を節約できるという事になります。

但し、ドライバーのアクセルの踏み方によっては、吹け上がりも向上している分、逆に悪化してしまうこともあり、こういったエンジンで燃費を向上させるには、無駄に回転を上げないよう、アクセルをじわ~と踏むなどの「運転の仕方」も重要なファクターとなります。

3500cc
名称 2GR-FE
タイプ V型6気筒3.5l
馬力 280ps/6200rpm
トルク 35.1kg.m/4700rpm
2400cc
名称 2AZ-FE
タイプ 直列4気筒2.4L
馬力 170ps/6000rpm
トルク 22.8kg.m/4000rpm

(2400cc・3500cc両方ともタイミングチェーン。)

燃費効率を追求した新型ミッション

先代30系は2400ccモデルも3000ccモデルも共に4速ATを搭載しているが、50系2400ccはCVT(無段変速)、3500ccは6速ATを採用。

CVT(無段変速)のメリットは、アナログ的に変化するエンジン回転数と車速に対して、最適なギア比をアナログ的に噛み合わせるため、どの速度でも最適な回転数の維持が可能となり無駄にエンジン回転数があがらなくなる事。

エンジン回転数が無駄に上がらないという事はエンジン内で無駄にガソリン噴射をしないという事になります。

また、3.5Lモデルユーザーの投稿では、高速道路時はカタログ値を大きく上回る声が多く目立ちました。

新開発の6速トランスミッションは、先代の4速ATの各ギア比をクロスミッションのように細かく刻んでいるのではなく、どちらかと言えばさらに上にハイギアードな5速と6速を加えたような設定となる。

イメージしやすく言い換えますと、ギアチェンジができる自転車を運転中、スピードが速くなればなるほど重いギアを使うと思いますが、その一番重いギアの上にさらに重いギアがある感じです。

それによって高速時、より小さな力(低回転)で巡航できるのです。

3500cc
名称 スーパーインテリジェント6速オートマチック
ギア数 6速
2400cc
名称 Super CVT-i
ギア数 無段変速

燃費性能・ノア・ヴォクシーvsエスティマ50系


2007年6月から新車販売されたノア・ヴォクシー70系。

2006年1月から販売開始されたエスティマ50系とほぼ同世代のクルマと言えます。

車格はエスティマの1つ下となりますが、そんな2車の燃費を比較したいと思います。

ノア・ヴォクシー70系は前期型のSi・ZS以外のグレードとの比較となります。(ノア・ヴォクシー70系の2010年4月のマイナーチェンジ後の全グレードとマイナーチェンジ前のノアSi・ヴォクシーZSはエンジンが異なり、それによって燃費性能がそれ以外のノア・ヴォクシーと異なります。またそれらはまだ中古車市場では価格が高めでお買い得時期とは言えません。)

参考記事▶ヴォクシーの中古車「かっこよく乗りたい30代の子育て世代のパパ」に選ばれる理由

参考記事▶ノアの中古車をもっと詳しく知りたいママの為に分かり易くとことん解説

燃費性能「ノア・ヴォクシー70系vsエスティマ50系」
ノア・ヴォクシー エスティマ50
2000 2400 3500
13.4 11.4 9.4
13.0 11.0 12.1
8.5 8.2 7.0

(カ:カタログ値・高:クチコミ高速道路燃費・街:クチコミ街乗り燃費)

現在ノア・ヴォクシーとエスティマでどちらを選ぶべきか迷っているあなた。

例えばノア・ヴォクシーの形が好きだとか、○○の機能が気に入っているから、であれば今後も十分に検討すべきだと思います。

しかし、もしも燃費の差が気になる事だけがその要因なら、燃費の差が実際にはどれだけの金銭的差になるのか、検証してみましょう。

単純に(高速道路燃費+一般道燃費)÷2で計算しますと、エスティマ50系2400モデルは9.6、3500ccモデルは9.55、ノア・ヴォクシーは10.75となります。

2400ccモデルと比較した場合、その差は1.15km/Lとなります。

年間1万キロ走る場合、

  • エスティマ50系・1041.66L
  • ノア・ヴォクシー70系・930.23L

のガソリンが年間で必要になります。

エスティマ2400ccモデルならノア・ヴォクシーと同じレギュラーガソリン仕様となります。

埼玉県のレギュラーガソリンの平均価格は2017年5月現在で125.7円となります。

そのため、年間で掛かるガソリン代は

  • エスティマ50系・13万936円
  • ノア・ヴォクシー70系・11万6929円

その差14,006円/年となります。

月間で言えば1,167円です。

ちなみに自動車税の年間差額は6,000円です。(3500ccモデルとの差は13,000円)

その差を高いと感じるか、ノア・ヴォクシーよりも上質な内装、装備、走行性能を考慮するならプライスレスだと感じるのか、それはあなたの生活環境や経済的な都合、好みの問題などになると思います。

燃費性能・アルファード10系vsエスティマ50系


エスティマ50系の同世代はアルファード20系になりますが、2017年5月現在アルファード20系はまだお買い得時期ではありませんので、エスティマ50系と同じくらいの価格で買えるアルファード10系との比較をしたいと思います。

参考記事▶初代アルファード4WDの燃費はどれくらい?

燃費性能「アルファード10系vsエスティマ50系」
アルファード10 エスティマ50
2400 3000 2400 3500
9.7 8.9 11.4 9.4
9.2 9.1 11.0 12.1
6.1 5.9 8.2 7.0

(カ:カタログ値・高:クチコミ高速道路燃費・街:クチコミ街乗り燃費

燃費性能・エスティマ30系vsエスティマ50系


先代のエスティマ30系との比較。

エンジンとミッションの設計が見直されカタログ値では燃費は向上しております。

参考記事▶エスティマ30系の中古車を買う時の注意点|維持費や燃費はどれくらい?

燃費性能「エスティマ30系vsエスティマ50系」
エスティマ30 エスティマ50
2400 3000 2400 3500
10.6 9.4 11.4 9.4
9.6 9.9 11.0 12.1
7.5 7.0 8.2 7.0

(カ:カタログ値・高:クチコミ高速道路燃費・街:クチコミ街乗り燃費

燃費は、同じクルマでも走りかたによって変わる


下記はあるエスティマ50系ユーザー様が給油24回分の燃費を計測し、レビューサイト「みんカラ」にデータをアップロードされたものです。

「みんカラ」ユーザーの燃費計測

「みんカラ」ユーザーの燃費計測 「みんカラ」ユーザーの燃費計測

http://minkara.carview.co.jp/

こちらのユーザー様の場合、最も燃費が良かった時で12.8km/L、最も悪かった時で7.6km/L、その差5.2km/Lにもなります。

高速道路を走った時は当然燃費が向上しますが、一般道だけの場合でも、例えば信号でのGo&Stopで青になった時に必要以上にアクセルを踏んだり、また前方が赤信号なのにギリギリまでアクセルを踏み続けたりなど、走り方で燃費を悪化させてしまう事もあります。

また逆に早めのブレーキや、また、エンジンは出来るだけ1500回転以上回さないように気を付けるなど、燃費をよくする走りかたもあります。

このように、同じクルマでも誰が運転するかによって変わったり、また同じ運転者でも運転の仕方や状況で大きく変わります。

まとめ


エスティマ50系 燃費 走行

参照http://autoc-one.jp

エスティマ50系の燃費は

2400ccモデルで

・カタログ値:11.8km/L

実際のユーザークチコミでは

  • 高速道路走行時平均:11.0km/L
  • 一般道走行時平均:8.2km/L

3500ccモデルで

・カタログ値:9.8km/L

実際のユーザークチコミでは

  • 高速道路走行時平均:12.1km/L
  • 一般道走行時平均:7.0km/L

(4WDは0.8km/L程悪化)

ミニバン・ワゴン・ワンボックスカーの中では比較的良い方と言える。

また、燃費は高速道路を走る場合や一般道でGo&Stopが多い場合など状況によって大きく異る。

さらには、同じ状況でもドライバーの技術や乗り方によっても大きく変わる場合がある。

5ナンバーミニバンでは実現できないエレガントでゆとりの空間を演出するエスティマ50系。

ノア・ヴォクシーとの燃費の差は金額に換算した場合月間で約1,000円。

欲しいクルマが在るのなら「燃費が悪そう」というイメージだけで諦めたくないですよね。

 

今回の記事が、あなたの車選びに役立てばばうれしいです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

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