
みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
「RC型オデッセイは故障しやすい」と検索して、購入をためらっている方は多いのではないでしょうか。
2013年に登場したRC系オデッセイは、初期型ではすでに10年以上が経過しています。
どこまでが避けるべき個体で、どこからが正しく整備すれば問題ない個体なのか、判断に迷う場面も少なくありません。
ミニバンを専門に扱う立場から見ると、RC系オデッセイの不具合は「メーカーが対策を公表しているもの」と「年数・走行距離による経年劣化」に分けて理解することが大切だと考えています。
この2つを混同すると、本来は避けなくてよい個体まで敬遠したり、逆に確認すべき点を見落としたりしてしまいます。
そこでこの記事では、RC系オデッセイの代表的な弱点を故障箇所ごとに整理し、それぞれ中古車購入時にどこを確認すればよいかまで解説していきます。
弱点を正しく理解すれば、対策済みで状態のよい1台を選び、購入後の失敗を減らせるはずです。
なお、本記事が主な対象とするのはRC1・RC2・RC4です。
2023年に発売されたRC5は中古市場での故障事例がまだ少ないため、ここでは対象外とします。
RC型オデッセイを購入前に知っておくべき弱点や故障箇所


RC系オデッセイは、駆動方式やパワートレインの違いによって、注意すべきポイントが変わってきます。
まずは代表的な型式の構成を押さえたうえで、故障箇所ごとに弱点と確認方法を見ていきましょう。
- RC1は2.4Lガソリンエンジンを搭載したFF(前輪駆動)
- RC2は2.4Lガソリンエンジンを搭載した4WD
- RC4は2.0Lハイブリッド(e:HEV)を搭載したFF
RC1・RC2型オデッセイのCVT
ガソリン車のRC1・RC2には、金属ベルト式のCVT(無段変速機)に関する注意点があります。
一部の2015〜2017年に製造された車両では、外気温が低い状態での始動直後に、短距離の高速走行を繰り返すと、CVT内部の金属ベルトが滑ることがあります。
主な症状は次のとおりです。
- 走行中に車体が振動する
- 車速が上がらないのにエンジン回転だけが上昇する
- メーター内のセレクトポジション表示灯が点滅する
ホンダはこの事象に対して、エンジン制御コンピューター(ECU)を対策プログラムへ書き換える措置を実施しました。
あわせて、診断機で故障履歴が確認された車両については、CVTを新品へ交換します。
保証期間は初度登録から5年または10万kmだったものが、初度登録から9年へ延長されました。
ただし初期型ではすでに9年を過ぎている車両も多く、現在は保証が満了しているケースが少なくありません。
中古車では、次の点を確認しておくと安心です。
- 保証延長の対象となる車台番号か
- ECUが対策プログラムへ更新済みか
- CVT本体の交換歴があるか
- 過去に振動や警告灯が出ていなかったか
- CVTフルードの整備履歴が残っているか
なお、ハイブリッドのRC4は、この金属ベルト式CVTを使用していません。
RC4は電気式無段変速機(e-CVT)を採用しているため、このベルト滑りの不具合は対象外となります。
エンジンオイルの消費・漏れ
年数や走行距離が進んだRC1のガソリン車では、エンジン内部でオイルを消費してしまう事例が見られます。
オイル消費が進むと、オイル量の低下やマフラーからの白煙、エンジンからの異音などが現れる場合があります。
重度になると、ピストンやピストンリングの交換、エンジンの載せ替えが必要となり、20万〜50万円程度の高額な修理につながることもあります。
この金額は整備事例で紹介されている参考額であり、現在の実費や作業内容を保証するものではありません。
あわせて、ヘッドカバーパッキンやエンジン各部の合わせ面から、オイルがにじむ・漏れる事例も報告されています。
購入前には、次の点を確認しておきましょう。
- エンジンオイルの量が極端に少なくないか
- マフラーから白煙が出ていないか
- オイルを頻繁に補充していた形跡がないか
- エンジン上部や下回りにオイルの付着がないか
- オイル交換の記録が残っているか
納車前にオイル交換されてしまうと、消費の有無を見抜きにくくなります。
そのため、整備記録簿や前オーナーの整備履歴もあわせて確認することが重要です。
なお、この症状はメーカーがRC系全車を対象に保証延長しているものではないため、「すべてのRC1で必ず起こる持病」というわけではありません。
低圧燃料ポンプ
RC1・RC2・RC4の一部では、低圧燃料ポンプに関するリコールが実施されています。
主に2017年以降に製造された車両が対象で、燃料ポンプ内部の樹脂製の羽根(インペラ)が変形し、燃料を正常に送れなくなるおそれがあります。
主な症状は次のとおりです。
- エンジンが始動しにくい
- 加速しない
- 車体が振動する
- 走行中にエンストする
さらに、過去のリコール作業や交換部品に問題があった一部の車両については、2025年と2026年にも再度リコールが届け出られています。
これは新しい故障が増えたのではなく、過去のリコール作業や交換部品を確認し直すための措置です。
中古車を検討する際は、車台番号から対象かどうかを確認し、燃料ポンプの交換後も再リコールの対象になっていないかまであわせて確認するとよいでしょう。
RC4型の電動サーボブレーキ
ハイブリッドのRC4には、電動サーボブレーキシステムに関する改善対策があります。
2018〜2021年頃に製造されたRC4の多くが、ブレーキオペレーティングシミュレーターの改善対策の対象に含まれます。
この部品はハイブリッド車特有のもので、内部の圧力センサーが腐食すると、ブレーキ警告灯が点灯し、通常よりも強い力でブレーキペダルを踏む必要が生じるおそれがあります。
対策としては、対象の部品を対策品へ交換します。
部品供給に時間を要する場合は、点検が必要になった際にマルチインフォメーションディスプレイへ案内を表示する自己診断ソフトウェアを追加したうえで、部品の準備ができ次第あらためて交換する流れとなっています。
また初期のRC4では、VSAシステムの電子制御制動力配分機能(EBD)が故障した際に、ブレーキ警告灯を正しく表示できないおそれがあり、コンビネーションメーターのプログラム書き換えも実施されました。
RC4を選ぶ場合は、次の点を確認しておきましょう。
- ブレーキオペレーティングシミュレーターの改善対策の対象車か
- 対策品への交換、または自己診断ソフトの追加が済んでいるか
- 初期RC4の警告表示プログラムが書き換え済みか
なお、RC4の駆動用バッテリーについては、RC4に固有の定番故障を示す公式資料は確認できません。
そのため、「ハイブリッドバッテリーが弱い」と決めつける必要はありません。
ドアミラースイッチのリコール
一部のRC1・RC2・RC4では、ドアミラースイッチに関するリコールが実施されています。
ミラースイッチ内部の可動接点の表面処理が適切でないため、スイッチ操作を繰り返すうちに接点が摩耗し、接触不良を起こすおそれがあります。
摩耗によって生じた粉が堆積・酸化すると接触抵抗が大きくなり、走行中または停車中にドアミラーが勝手に格納してしまう場合があり危険です。
改善措置として、ドアミラースイッチを対策品へ交換します。
対象は2013年〜2017年頃に製造された一部の車両で、ガソリンのRC1・RC2に加え、ハイブリッドのRC4も含まれます。
中古車を検討する際は、次の点を確認しておきましょう。
- ドアミラースイッチのリコール対象となる車台番号か
- スイッチが対策品へ交換済みか
- ドアミラーの開閉やスイッチ操作に不具合がないか
直噴エンジンの失火
直噴エンジンを搭載するアブソルート系では、インジェクターの詰まりや不良による失火の事例があります。
ガソリンモデルのうち、アブソルートは直噴(燃焼室へ直接噴射する方式)エンジンを採用しています。
インジェクターが詰まったり不良を起こしたりすると、失火が発生する場合があります。
主な症状は次のとおりです。
- アイドリング中に車体が不規則に震える
- 発進時や低速での加速時にガクガクする
- アクセルを踏んでもスムーズに加速しない
- エンジン警告灯が点灯する
同じ症状は、スパークプラグやイグニッションコイル、スロットルボディの汚れでも起こります。
そのため、症状だけでインジェクターの故障と断定することはできません。
インジェクター交換の整備事例では、8万〜8万5,000円程度の費用が紹介されています。
こちらも整備事例の参考額であり、実際の費用は車両の状態や販売店によって異なります。
なお、標準グレードのG系はポート噴射式のエンジンで、直噴ではありません。
この弱点をRC1・RC2のすべての車両に当てはめないよう注意が必要です。
補機ベルトテンショナーからの異音
エンジンの回転数に合わせて、「ガラガラ」「ウィーン」といった異音が出る事例も報告されています。
テンショナー内部のダンパーやベアリングが劣化すると、補機ベルトの張りを正常に保てなくなります。
整備事例では、テンショナーと補機ベルトを交換した場合の目安として、2万〜2万4,000円程度が紹介されています。
この金額も参考額であり、現在の実費を示すものではありません。
購入時は、アイドリングから1,500回転程度までエンジン回転を変化させ、異音が出ないかを確認するとよいでしょう。
ただし、販売店の許可なく空ぶかしをしないよう注意してください。
冷却ファンの故障
冷却ファンモーターが動かなくなると、渋滞中や停車中にエアコンが効きにくくなることがあります。
症状が進むと、高水温警告灯が点灯するおそれもあります。
「走行中は冷えるものの、信号待ちになるとエアコンがぬるくなる」という状態が、わかりやすい確認ポイントです。
整備事例では、冷却ファンモーター2個の交換で4万5,000円程度と紹介されています。
こちらも整備事例の参考額として捉えてください。
購入時は、エアコンを作動させたまましばらくアイドリングし、停車中も冷風が出続けるか、冷却ファンが正常に回っているかを確認します。
失敗せずにRC型オデッセイを購入するなら


ここまで見てきたように、RC系オデッセイの状態は、年式や走行距離だけで判断できるものではありません。
実際の車両状態、整備履歴、第三者による評価、購入後の保証まで確認することで、失敗を減らせます。
失敗しないRC系オデッセイの選び方は、次の4点に整理できます。
各ポイントについて、詳しく見ていきましょう。
リコールと整備履歴を確認する
まずは車検証の車台番号を使い、未実施のリコール・改善対策・サービスキャンペーンがないかを確認します。
特に確認しておきたいのは、次の項目です。
- RC1・RC2のCVT対策
- 低圧燃料ポンプ
- RC4の電動サーボブレーキ
- ドアミラースイッチ
- 初期RC4の警告表示プログラム
リコール検索だけでなく、整備記録簿からオイル交換やCVTフルード交換、ブレーキ整備、補機バッテリー交換などの履歴も確認しておくと安心です。
試乗できる場合は、次の部分をチェックします。
- 冷間始動時の異音
- アイドリング中の振動
- 発進・加速時の息継ぎ
- CVTの滑りや回転上昇
- 足回りからの異音
- 停車中のエアコン
- 左右のパワースライドドア
- パワーウィンドウやドアミラー
ただし、短時間の試乗だけでは、CVTの不具合やオイル消費を見抜けない場合があります。
そのため、試乗に加えて整備履歴や診断機による確認も必要になります。
鑑定書付きの車を選ぶ
中古車の状態は、販売店ごとに評価基準が異なります。
そのため、「程度良好」「修復歴なし」という販売店の説明だけで判断するのは避けたいところです。
JAAA・JAAI・AISなどの第三者機関が発行する鑑定書があれば、次の部分を客観的に確認できます。
- 修復歴の有無と修復箇所
- 走行距離の改ざんやメーター交換歴
- 外装の傷やへこみ
- 内装の汚れや臭い
- エンジンなど機関面の状態
- 下回りのサビや腐食
RC系オデッセイは初期型で10年以上経過しているため、特に下回りのサビ、修復歴、機関面の評価が重要になります。
ただし、鑑定書だけでは、オイル消費や一時的なCVT不具合などを完全に判断できるわけではありません。
鑑定書に加えて、試乗と整備履歴の確認も行うことで、より安心して選べます。
ミニバン専門店で購入する
RC系オデッセイは、ガソリン/ハイブリッド、前期/後期、標準グレード/アブソルートで注意点が異なります。
ミニバンを多く扱う専門店であれば、型式ごとの弱点や確認ポイントを把握している可能性が高いといえます。
専門店では、次のような内容を確認しておくとよいでしょう。
- 仕入れ時にどこまで点検しているか
- CVTやオイル消費をどのように確認しているか
- ハイブリッド車に対応した診断機があるか
- リコール作業の確認を行っているか
- 納車前にどの部分を整備するか
- 購入後の修理相談に対応できるか
単に「専門店」と名乗っているだけで判断するのではなく、過去の販売実績や点検内容、質問への回答、口コミなどもあわせて確認しておくと失敗を避けやすくなります。


修理保証付きの車を購入する
購入時に問題がなくても、納車後にCVTやエンジン、エアコン、電装品などが故障する可能性はあります。
そのため、年式の古いRC系オデッセイほど、修理保証付きの車を選ぶことが大切です。
保証を確認する際は、次の点をチェックします。
- 保証期間
- 走行距離の制限
- エンジンやCVTが対象か
- ハイブリッド機構が対象か
- エアコンやスライドドアなどの電装品が対象か
- 修理回数や保証金額に上限がないか
- 県外でも保証修理を受けられるか
- 消耗品扱いで対象外になる部品は何か
「1年保証」「全国対応」と書かれていても、CVTやハイブリッド機構が対象外では十分とはいえません。
保証期間だけでなく、補償の範囲まで必ず確認しておきましょう。


ラインアップなら全車鑑定書付き&全国保証対応


ミニバン専門店のラインアップでは、型式ごとの弱点を確認したうえで車両を仕入れています。
全車に第三者機関の鑑定書を付けているため、修復歴や走行距離、内外装、機関面などの状態を客観的に確認できます。
さらに、納車前の点検・整備と修理保証が車両総額に含まれており、購入後の故障にも備えられます。
- ミニバン専門店として型式ごとの弱点を確認して仕入れている
- 全車に第三者機関の鑑定書が付いている
- 修復歴・走行距離・内外装・機関面などを客観的に確認できる
- 納車前に点検・整備を実施している
- 全車に修理保証が付いている
- 全国で保証修理に対応している
- 遠方からでも車両状態や保証について相談できる
RC系オデッセイには注意すべき弱点があるものの、対策履歴と車両状態を確認し、鑑定書と保証の付いた車を選べば、購入後の失敗は大きく減らせます。
RC系オデッセイの選び方に迷ったときは、ぜひラインアップの無料相談をご利用ください。
ご希望の条件に合うミニバンや、保証内容についてのご相談もお気軽にお問い合わせいただけます。




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