中古車購入7つの失敗実例と対策方法

こんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。

当店は創業15年目を迎え、今まで1万組以上のお客様とお話させていただく中で、様々な中古車購入後の失敗例を聞いてきました。

  • 納車後すぐ故障した
  • 無事故だと聞いて購入したら事故車だった
  • 購入前と購入後の話が違った
  • 通販で購入後、実車が届いたらボロボロだった

ネット社会になって評判を気にする販売店が増えたことで、粗悪な販売店は少しずつ減ってきていますが、いまだにこのような例は後を絶ちません。

中古車といえど、決して安い金額ではない買い物です。

正しい知識を身に着けて、賢い車選びをしましょう。

今回は、中古車購入時における失敗談をまとめ、このような失敗をしないための対策方法を解説しますので、あなたの中古車選びにぜひお役立ていただければ嬉しいです。

 

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すぐ故障してしまった、、、

すぐ故障してしまった、、、

【購入後二ヶ月で故障】

異音がするため電話かけるも「営業終了の為後日」と言われ、翌日に電話するも「留守で居ない」との事。 仕方ないので他の所で見てもらうために走行中にマフラー吹っ飛びました。どうしようもないので、レッカーで運んでもらい修理に出すことになりました。かなり錆びてて穴が空いていたそうです。そんな状態にも関わらず、治すわけでもなく事前に説明が有るわけでもなく不親切だと感じました。レビュー高評価で安心できると思い購入に至りましたが残念です。

(引用:カーセンサー

これは激安中古車販売店でよくあるケースです。営業終了の時間でも電話に出ているのであれば、その場で少しは対処法やこれからの流れを説明するべきです。

何も答えずに、「営業終了の為後日」と終わらせられるのは言い逃れです。ましてや、翌日に不在となることを伝えていなかったというのであれば、逃げたと言われても仕方のない事でしょう。

契約書の内容にもよりますが、基本的に販売店は納車後に故障した場合の修理義務はありません。

激安中古車販売店から現状販売で購入したのであれば、残念ながら諦めるしかありません・・

さらに言えば、納車前の整備が手抜きされており、その後の対応も言い逃れに近い対応をしている販売店は、悪質な販売手法に手慣れていると言えます。

繰り返しになりますが、こういった悪質なケースは、激安中古車店に多いので、価格の安さに釣られて後で酷い目にあわないよう注意しましょう。

一方で、激安ではないけれども、ユーザーファーストの優良販売店であれば、整備の段階で下回りが錆びていれば修理して納車してくれることが多いです。

 

【購入後の故障】

ジャガー購入後、1カ月で水漏れ、修理費33万円。 保障内容に該当無いため自費。 購入後1カ月以内での水漏れは早すぎる。 外車専門店であれば、故障リスクを考え、1ランク上の保証内容にすべきでは、危機意識がなさすぎる。(ジャガーは、修理店に聞くと5万km超えると水漏れ出る持病がある)

(引用:カーセンサー

こちらは、納車時には水漏れしておらず1か月後に水漏れが発生してしまった例です。

保証内容が手薄であることを承知して購入しているので販売店に落ち度はありませんが、買ったばかりで修理費33万円は納得できませんよね。。

このような故障が心配なのであれば手厚い保証に加入することが必須です。

今回のような水漏れ修理も手厚い保証内容でカバー出来れば、保証で全額カバーできますので、購入後も安心です。

中古車の場合、いくら外装が綺麗でも、内燃機関の故障は予期せぬタイミングで起きます。このような状況を防ぐためにも、手厚い保証に加入出来る販売店から購入することをオススメします。

 

程度が良いと聞いていたが、実は事故車だった

 

事故車だった

トヨタ系の中古車ディーラーで「修復歴なし」の中古車を購入したのに…その後、修復跡が見つかりました(怒)

車両詳細にも「修復歴なし」と記載されていました。担当営業にも再三確認しました。

自分でも実車を確認したつもりだったのですが…。

しかし、納車後明らかに修復した痕跡?が見受けられました。

  1. 助手席側のヘッドライトの取り付け部分が割れているのが補修されている
  2. フロントグリルの助手席側ヘッドライト側の部分が割れている
  3. 実車を見に行ったときにフロントアンダースポイラーが再塗装されていた
  4. フロントバンパーだけが異様にきれい?

以上のことからこの車は「修復歴あり」と思うようになりました…。

シャーシ部分までいっているかは確認出来ませんが、きっと「おかま」を掘ったのではないのか?と思うようになりました…。

実車を見たときに舞い上がってしまっていたのか見落としていました…(泣)

これは明らかにトヨタディーラーに騙されたのでしょうか?

ディーラーに言ったら何とかなるものでしょうか?

もう泣き寝入りするしかないのでしょうか?

中古車とはいえ、私には大金でしたので何とかしたいのですが…。

ディーラーに連絡する前にどのような対応をしたら良いのかアドバイスを頂きたいのですが?

今日にでも連絡しようと思っていますので出来れば早めのアドバイス宜しくお願い致します。

(引用:価格コム

これもよくあるケースなのですが、まず、大前提として知っておいてもらいたいのが、「修復歴」と「事故歴」は別物だという事です。

修復歴有りとなる車は、車両の骨格部分を修復している車です。今回の口コミ例の場合、ヘッドライトやフロントバンパーを修理しているので事故を起こした可能性は非常に高いですが、車両の骨格部分までダメージが及んでいなければ修復歴有りにはなりません。

簡単に説明すると、例えば、前の車に軽く追突してバンパーが凹んで交換したら、「事故歴有り」だけれども、車の骨格(フレーム)まで損傷はないので「修復歴無し」という評価になる。ということです。

ということは、この口コミの車の場合は、ヘッドライトやバンパーの修理だけなので、「修復歴は無し」だけれども、「事故歴は有り」というケースになります。

修復歴と事故歴の違いについては、【中古車の「修復歴」と「事故歴」はどう違うのか?】こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひお読みください。

ただ、修復歴無しだから程度が良いかというと、そういう訳ではありません。

修復歴無しの車の状態を判別するためには、鑑定書など点数化された書類を見て車両の状態を確かめる必要があります。

鑑定書が無い場合、その車が修復歴が有るのか無いのか、証明出来ないので、車の知識がないユーザーは営業マンに上手く言い包められてしまいます。

GOO鑑定などの第三者による鑑定書は点数化されており、修復歴以外の状態も分かるため、実際に気になる中古車を見つけた際は、「鑑定書付きか?」営業マンに聞いてみましょう。

さらに言えば、修復歴が無い車にも、状態の悪いものと良いものは混ざってます。それを見極めるためにも鑑定書などを利用して賢い車選びをしましょう。

激安を売りにしている販売店では、ほぼ鑑定書が付いていませんので、大事故を起こしている粗悪車を掴まされることも多いです。

巧妙なケースだと、在庫車数台のみ鑑定書有り、その他9割は鑑定書無しでありながら、「うちはGOO鑑定加盟店ですので安心して車を選べます♪」と謳っている場合もありますので注意してください。

 

事故車を騙されて購入!!誰か助けてください。

2年前、中古車販売店で、事故車ではないと言われて中古車を購入した。今回の車検で近所の修理工場で見てもらったら事故歴があると言われた。話が違う。いくらか返金してもらえるんでしょうか?

事故箇所は右フロント部分から後部まで一面です、話を聞くと足回りもこれが原因でいたんでいます。本当に困っています誰か助けて下さい。

補足

今日店に行き販売店の方では事故車を販売してしまったことは認めています(当時の販売記録に事故車ではないと記載されていたため、販売員の独断で販売店もしらなっかたみたいです。)補足 現在販売員は退職してしまっています。

当時は乗っていた車を下取りしてもらいその分を購入車(事故車)の購入金額から引いてもらい購入しています。

契約の解除をした場合は下取りした時の車両と購入価格70万円を返してもらえるものですか?

(引用:ヤフー知恵袋

この場合は悪質です。「修復歴有り」の車を「修復歴無し」として販売しています。要は事故隠しですね。

修復歴の改ざんは法律で罰せられます。

このような悪質な販売をしたところで、現代社会では口コミなどで晒されてしまうのがオチですが、なぜ事故隠しを行う悪質な販売店が後を絶たないのでしょうか?

なぜかというと、素人のあなたが修復歴の有り無しを見極めるのがまず無理だということにくわえ、購入後に発覚することはそうないからです。

今回のように、購入後に修理工場で発覚するのはまれなケースなんです。修復歴の見極めは、車業界の中でもほんの一握りの人間しか判断できない難しいものです。

新車ディーラーの営業マンや中古車販売店の営業マン、修理工場のメカニックあたりでは、修復歴の見極めはまず無理でしょう。

事故車を無事故と偽って騙されないためには、第三者機関による「鑑定書」が必須となります。

さらに、鑑定書が付くことで、事故隠しだけでなく、「走行距離改ざん車」を騙されて買わされるリスクも避けることが出来ます。

「今時、走行距離の巻き戻しや改ざんなんてそうそうないでしょ。」と思われているのであれば、とても危険です。

現代でも毎年逮捕者が出るほどバリバリ行われていますので、詳しく解説した【中古車に対する不信感は払しょくされたと言うが・・現実はどうなのか?】こちらの記事もぜひお読みください。

鑑定書が付いていない中古車を買うのはリスクしかなく、車の知識があまり無い素人のあなたは絶対に避けるべきです。

 

納車前と後で話が違った

話が違った

購入する際に傷なく渡す。傷があれば言えば治すってゆー話で購入しましたがいざキズがある事を伝えると治すことができないといわれました。完璧に治せとは言わないが、治すことができないのなら購入する際に期待するようなこと言わないで欲しいです。こちらも目立つような傷がないと思って購入したのにキズがあり言えば無理ですって言われるとは思わなかったです。

(引用:カーセンサー

これは典型的なトラブルです。

“売りたい欲”が強い営業マンがとっさに言った一言でしょう。

販売店にもよりますが、激安な販売店程、購入後の修理を断ってきます。

このような口約束だけの商談になってしまった場合、「言った言わない」の議論になってしまいます。

口約束は証拠として残すには弱いので、約束事は契約書などの書面に残しておき、内外装ともに良い状態で購入したいのであれば、値段よりも販売店の質を見極めて購入しましょう。

 

先週、国内大手中古車ポータルサイトを通じて埼玉の中古車屋で車を購入しました。

納車されてから車検証を見ると、そこに記載されていた年式が購入前に知らされていた年式と違う事に気がつきました。

ウェブサイトや問い合わせのメールには「年式 : 2009年」とありましたが、契約書や車検証には「年式 : 平成19年」になっていたのです。

すぐに購入先の中古車屋に電話をすると、「契約書と車検証に記載されている年式が正しく、ウェブサイトに記載していた年式に誤りがあった。」との事でした。

購入時に契約書を確認はしたものの、このようなトラブルになってしまった原因は、以下のように考えられます。

  • 正式な書類は平成で年式が書かれているのに対して、その中古車屋の年式表示は西暦だったため、「2009年」と「平成19年」を混同した。
  • 年式を2009年であると知らされていた私は、「2009年」と「平成19年」を混同して、

疑う事無くサインをしてしまった。

知らされていた年式より2年も古いので、私は、購入時にオプションで付けた半年間の保証 45,000円 を無料にしてほしい。 (45,000円を返してほしい) とお願いしましたが、

「契約書、車検証は正しいので、うちでしてやれることは何もない」の一点張りでした。

(引用:弁護士ドットコム

この場合は、「販売店が故意に年式を偽ったのか?」が重要なポイントになります。

仮に故意に年式を偽ったのであれば、詐欺になります。

しかし、大半のケースでは、販売店や営業マンの勘違いによってこうしたトラブルが起きています。

事前にこうした事態を防ぐためには、販売店の口コミや接客態度を見て判断しましょう。

しっかりと従業員に教育をしている販売店や、頭の悪くない営業マンであれば、このようなミスはまず起きません。

相手のレベルが低いと感じたら、そのお店では買わない方が後々のトラブルも防げます。

 

綺麗だと思って通販で買ったらボロボロな車が届いた

綺麗だと思って通販で買ったらボロボロな車が届いた

インターネットに掲載されていた写真ではわからなかったが、届いたクルマの外装がひどい状態だった。

(引用:公取協相談

このようにネット上で見た車両と実際に届いた車両が違うというのは、通販のトラブルで最も多いケースです。

なぜ起きてしまうのかと言いますと、例えばデジタルカメラで撮影した場合、加工・修正しなくても実車よりも綺麗に撮れてしまうことがあります。そのため、故意か故意でないかは難しいところです。

このようなトラブルを防ぐためには、

  • 細かい傷はどれくらいあるか?
  • 傷のみを映した写真を送ってもらう
  • Goo鑑定など第三者の鑑定書を見せてもらう

ことによって防げます。

特に、鑑定書は内外装に加えてエンジンなどの内燃機関も鑑定してくれるので、通販購入を考えている人は、「Goo鑑定などの鑑定書を付けられる販売店か?」を基準に選ぶべきです。

 

中古車購入で失敗しないためのポイント

中古車購入で失敗しないためのポイント

今回は中古車購入後の失敗談を紹介しました。

  • 納車後すぐ故障した
  • 無事故だと聞いて購入したら事故車だった
  • 購入前と購入後の話が違った
  • 通販で購入後、実車が届いたらボロボロだった

このようなトラブルを防ぐためにユーザーが出来ることは“販売店を見極める事”これに尽きます。

「実車を見てから」「自分は車に詳しいから大丈夫」。このような考えは非常に危険なリスクの高い選び方になってしまいます。

最も大事なのは、良質な販売店と営業マンから購入することです。

今回、トラブルを防ぐために、第三者機関の鑑定書(Goo鑑定など)をオススメしました。

それは、鑑定書によって客観的に車の状態を把握出来るため、車の質においては正確に知ることが出来ます。

注意点として、「信用を得るため在庫車の1割のみ鑑定書付。価格を抑えるため他の在庫車は鑑定書無し。」といった場合や、そもそも鑑定書は付けずに販売する場合も多いので気を付けましょう。

他にも、「話が違う」など、販売店や営業マンのレベルが低いが故に起こるトラブルもあります。

確実に言えることは、これらのトラブルは価格の安さを売りにしている「激安販売店」ほど多い傾向になります。

まさに、安物買いの銭失いですね・・

あなたが中古車選びで失敗しないためには、激安車には手を出さず、相場の範囲内(適正価格)で良質な車と良質な販売店を探すことです。

昔からよく言われますが、「中古車選びはお店選び」とは、まさに的を得た表現です。

プロの視点から見て、販売店選びが中古車購入において最も重要です。

でも、「どうやって良い中古車店を見極めればいいのか分からない・・」という方のために、【良質な中古車店を見抜く9つのチェックポイント】を解説した記事があるので、この記事を読めば中古車選びで失敗することは無くなりますので、ぜひお読み頂ければ幸いです。

 

いかがだったでしょうか?今回の記事があなたの車選びに役立てばうれしいです。

最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

 

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