みなさんこんにちは。埼玉県入間郡三芳町にある、コミコミ80万円以下のミニバン専門店、ラインアップ代表の菊池です。
セレナ・ステップワゴン・ノア・ヴォクシーなどギリギリ5ナンバー枠サイズのミドルサイズミニバンの中でももっとも室内が広く実用性能が高いセレナ。
「セレナ」という女性の名前のような車名やCMのイメージから、優しい感じのファミリーカー色が強いセレナ。
しかしそんなマイルドなイメージのセレナには「ハイウェイスター」というオリジナルエアロをまとったクールでカッコいいグレードがある。
そんな実用性能とカッコ良さを両立した「セレナハイウェイスター」。
(セレナの実用性能の高さについて書いた記事はこちら)セレナは実用性重視の多彩なシートアレンジで移動中も楽しい!便利!
ハイウェイスターではないセレナと何が違うのか?他メーカーのライバル車と比べたら?どんなクルマなのか詳しく知りたい!
ハイウェイスター専用エアロパーツや、エンジン、足回りなど詳しく検証していきたいと思います。
また後半の方でもうひとつのエアログレード「セレナライダー」との違いも解説したいと思います。
ほぼ1年毎に進化したセレナハイウェイスター
2005年5月31日トラブルが多かったセレナC24型は徹底的に検証研究され、完成度を高めたセレナC25型へとフルモデルチェンジとなる。
この時、先代までは在った最上級グレード「ハイウェイスター」は一旦廃止となる。
そして、およそ一年後となる2006年6月13日「CC25型 新セレナハイウェイスター」が発売。
その半年後となる2006年12月19日オーテックジャパンから内装装備を充実させた「ハイウェイスター アーバンセレクション」を発売。
ハイウェイスターをベースに下記装備を追加。
- カーウイングスHDDナビゲーションシステム
- 地上デジタルテレビ放送用チューナー
- フロントプロテクター
- クリアリヤコンビランプ
- 助手席側リモコンオートスライドドア
この段階で
- セレナハイウェイスター
- セレナハイウェイスター アーバンセレクション
とハイウェイスターだけで2種類の設定となる。
そしてさらに1年後となる2007年12月19日マイナーチェンジ。
下記の装備が追加される。
- バイキセノンヘッドランプにアクティブAFS(曲がる方向に自動で光軸を向けるシステム)
- ハイウェイスター専用サスペンション
- エルグランドで初採用したアラウンドビューモニター(セットオプション)(モニターに上空から自車を観ているような映像が表示される。)
- 両側リモコンオートスライドドア(ハイウェイスター アーバンセレクションのみ)
2008年12月18日特別仕様車「ハイウェイスターVセレクション」を発売。
ハイウェイスターに下記の装備が追加される。
- 両側リモコンオートスライドドア
- バックドアオートクロージャー
- 12セグ/ワンセグ自動切換機能を搭載したカーウイングスHDDナビゲーションシステム(アーバンセレクションは標準装備)(ハイウェイスター無印はオプション)
- インテリジェントエアコンシステム(排出ガスの進入を自動的にシャットアウト、除菌イオンで室内を除菌、さらに高性能フィルターで花粉や嫌なニオイをシャットアウトする高性能な空気清浄機能付きエアコン。)
この段階で
- セレナハイウェイスター
- セレナハイウェイスター アーバンセレクション
- セレナハイウェイスター Vセレクション
とハイウェイスターだけで3種類の設定となる。
2009年9月30日「ハイウェイスター Vエアロセレクション」を発売。
上記Vセレクションに下記の装備が追加される。
- フロントプロテクター
- ピアノブラックフィニッシャー
- リアコンビランプ
- クリアタイプLED式ハイマウントストップランプ
さらに「ハイウェイスター Vエアロセレクション ブラックレザーナビパッケージ」には下記の装備も追加。
- 本革シート
- カーウイングスナビゲーションシステム
この段階で
- セレナハイウェイスター
- セレナハイウェイスター アーバンセレクション
- セレナハイウェイスター Vセレクション
- セレナハイウェイスター Vエアロセレクション
- セレナハイウェイスター Vエアロセレクション ブラックレザーナビパッケージ
とハイウェイスターだけで5種類の設定となる。
2010年4月26日国内累計販売台数100万台達成記念「ハイウェイスター Vエアロセレクション プラスナビHDD」を発売。
地上デジタルチューナー内蔵HDDナビゲーションシステムを装備(以前HDDナビバージョンよりも価格を安く設定)
セレナC25型のハイウェイスター前期型と後期型の違いは【徹底解説】セレナハイウェイスター(CC25)前期・後期の違いの記事で詳しく解説してありますので参考にしてください。
ハイウェイスターと言えばエアロ
外観は上記4点のパーツだけが異なり、他は全て同じです。
エアロとグリルだけで大分印象が変わります。
一昔前は「ハイウェイスター」は「特別なグレード」というイメージが強く、購入者は少なくあまり見かけませんでした。
しかし現在はどちらかと言えば「ハイウェイスター」の方が一般的で、それ以外のグレードの方を見かける方が全く少なく感じます。
関連記事▶日産セレナ(C25)の口コミ・評価を家族ユーザー目線で集めました。
エンジンを他メーカーライバル車種ノアSi(ヴォクシーZS)・ステップワゴンスパーダと比較
「セレナハイウェイスター」の型式は「CC25」とされ、他のグレードは「C25」と型式が異なります。
一般的に同じ車種なのに型式が違う場合は、違うエンジンが搭載されている事が多いのですが、セレナハイウェイスターは他グレードと全く同型のエンジンが搭載されます。
「セレナハイウェイスター」のライバル車種と言えば、同じようなエアロ付きモデルとなるノアSi(ヴォクシーZS)・ステップワゴンスパーダといったところでしょう。
およそ同世代となるノア(ヴォクシー)70系・ステップワゴンRG系とエンジン性能を比較してみました。
車種 | 馬力 | トルク |
---|---|---|
セレナ | 137PS/rpm | 20.4kgm/rpm |
ノア/ヴォクシー | 158PS/rpm | 20.0kgm/rpm |
ステップワゴン | 155PS/rpm | 19.2kgm/rpm |
馬力はノア・ステップワゴンを下回りますが、トルクはステップワゴンに対しては1.2kgm/rpmも上回ります。
また馬力に関してもノア・ステップワゴンが6000回転時にマックスパワーとなりますが、セレナは5200回転時です。
つまり重たいミニバンに最適な低回転型エンジンと言えます。
燃費に関してはこちらを参照ください。⇒日産セレナの燃費ってどれくらい?【H17年~H22年/3代目セレナC25型】
また上記表ではノア・ヴォクシーだけスペックが全体的に高く感じますが、2005年に発売されたセレナC25とステップワゴンRGに対して2007年から発売されたノア・ヴォクシー70系ですので世代がやや上になります。
先代のノア・ヴォクシー60系は2001年-2007年となりセレナC25とステップワゴンRGに対しては少々古くなり性能は大分劣ります。
足回り(サスペンション)
2007年12月以前のハイウェイスターは他グレードと全く同じサスペンションが装備されます。
2007年12月以降は専用サスペンションが採用されました。
但しローダウンはされてなく全高もタイヤハウスとタイヤの隙間も他グレードと全く同じとなります。
スポーツカーのようなハードなサスペンションではなく、ややスポーツよりですがあくまでも普通に乗れるマイルドな乗り心地となります。
ホイールは他グレードが15インチに対し、2WDには専用の16インチアルミホイールを設定。(4WDは15インチ)
足回りにスポーツ感が欲しい人は「セレナライダー」がお薦め
ハイウェイスターの足回りは2007年12月以降の専用サスペンションでも性能的にも見た目的にも他グレードとほとんど同じですが、2007年12月以前のライダーSと2007年12月以降のライダーには他グレード車よりも2cmローダウンされた専用チューニングサスペンションが採用されております。
ライダーに関しては下記で詳しく書いております。
セレナハイウェイスターの内装
シート柄はスポーティー感のあるカーボンの織り目のようなハイウェイスター専用のジャガード織物トリコットブラックを採用。
また、ハイウェイスター以外のグレード、RXには撥水加工された黒基調のイージークリーンシート、快適装備が標準装備の20Gにはヌバック調クロスとスエード調トリコット(どちらもベージュ)、ベーシックグレードとなる20RSと20Sには一般的なシート生地(黒・ベージュ)が設定される。
もし今、セレナの中古をお探しなら、ハイウェイスターをメインで扱う、当社のセレナ在庫情報をご参考までにご覧ください。
ライダーとはここが違う
外観はフロントグリル・フロントサイドリア各エアロ・ホイールが異なります。
2007年12月以前にはライダーとライダーSの二種類のライダーがあり、外観は全く同じですが内装が前者はベージュ基調の高級感があるタイプとなり、後者は黒基調のスポーティなタイプとなります。
またサスペンションは2cmローダウンでやや硬めの専用サスペンションが装備される。
ハイウェイスターとはエアロパーツの見た目と、車高が2cm低くなるサスペンションが異なる。
2007年12月、ライダーSが廃止され、代わりにさらにチューニングされた専用サスペンションの他、タワーバーやパフォーマンスダンパーなどでボディ剛性を高め、さらにエンジンには専用ピストンを使い圧縮比を上げ、ハイカムまで入れた「ライダー パフォーマンススペック」が発売される。
エンジンも足回りもまるでスポーツカーのようにチューニングされた走行性能は、中身が一般グレードとほとんど同じのハイウェイスターの及ぶところではなく、硬いハードな走行が楽しめるものとなります。
参考記事▶セレナライダー(C25型)メッキが輝きを放つ一台!その魅力を徹底解説!
ただ筆者個人的にはミニバンでそんな事してどうするの?と思います。
もちろん見た目のスポーティーなカッコ良さは大切です。しかし乗り心地を犠牲にしてまでスポーツ走行ができるような味付けはやり過ぎに感じます。
どうチューニングしても所詮は重たく重心の高いワゴンボディです。走りを楽しみたいならスポーツカーやスポーツコンセプトのセダンを選ぶほうが賢明だと思います。
ミニバンの大きくて広いボディはあくまでも家族で旅行やレジャーを楽しむ為にあるのだと思います。
セレナのコンセプトは「モノより思い出」です。
高価なパーツでチューニングするよりも、その分を家族で旅行したり、遊びに出掛けたりと、子どもたちの「思い出」になるような有意義な使い方をするべきではないでしょうか。
筆者が個人的に思う、セレナハイウェイスターのカッコいい理由
セレナは他メーカーライバル車種ノア・ヴォクシー・ステップワゴンと比べ最もホイールベース(前輪から後輪までの長さ)が長く設計されております。
ホイールベースが長い事は室内を広くできる事、直進安定性が増すというメリットの他、
全車5ナンバー枠でだいたい同じ全長なので、セレナは他と比べ、タイヤが車体前後両端に寄っていてオーバーハング(タイヤから外側)が短いスタイルとなります。
未来を舞台にした映画やマンガなどに出てくるクルマの多くや、現実世界ではBMW全車がそのようなデザインです。
そんな意味でもセレナハイウェイスターは最先端なスタイリッシュなデザインだと感じます。
まとめ
- セレナハイウェイスターは実用性能が高く、ロングホイールベースのスタイリッシュなデザインである。
- 見た目はスポーティーな感じだが、中身は決して硬い足回りや扱いにくいエンジンなどではなく、あくまでも家族で使えるマイルドな乗り心地のミニバンである。
- 筆者個人的にはライダーパフォーマンススペックはやり過ぎな印象。
- ライバル車種に比べロングホイールベースショートオーバーハングが未来的でカッコいい印象。
今回の記事が、あなたの車選びに役立てばばうれしいです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。