ミニバンのフルフラットシートが役立つ5場面+オススメ7車種

ミニバン フルフラットシー

みなさんこんにちは。埼玉県入間郡三芳町にある、コミコミ80万円以下のミニバン専門店、ラインアップ代表の菊池です。

日本で1990年代以降、ファミリーユーザーにミニバンが人気の理由はいくつか考えられますが、そのひとつに「フルフラットシート」があります。

大抵は2列目から、車種によっては1列目(運転席・助手席)から3列目まで全部をソファーシートのように倒すこともできますし、3列目だけ起こして座椅子のように足をノビノビ伸ばしたり、使い方はさまざま。

ミニバンと言えばフルフラットシート」と言われるほどですが、実際にはどんな場面で役立つでしょう?

記事の後半では、人気ミニバンのフルフラットシート時の寸法も詳しくご紹介したいと思います。

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フルフラットシート、使ってますか?

たまの休日前夜、関越道を北へとひた走るのは、埼玉県ふじみ野市在住、Kさん(仮名・43歳)一家のステップワゴン。

2008年式ですからもう10年選手ですが、7年前に次男が生まれたのをキッカケに中古で購入してから、今までほとんどノントラブルで今日も好調に走ってくれるファミリーカーです。

とあるイベントへ家族総出で出かけるところなのですが、早朝には着かないと会場から近い駐車場に止められないので、前夜遅くの出発。

助手席には、時々車窓から見える民家の灯りや、トラックの群れを追い越す時など、久々の深夜ドライブでしか見られない光景にまだ目を輝かせている10歳の長男。

3列目ではすっかり寝息を立てている7歳の次男、そして2列目には、去年生まれたばかりの長女ともどもウトウトしている、Kさんの奥さん(41歳)。

(このクルマにして、良かったな…)

このステップワゴンを買う時、いろいろ考えた末に2列目が3人乗れる8人乗り仕様にしたのを思い出します。

そのおかげで2列目、3列目を倒してフルフラットにした時、妻や子供がノビノビと寝転がって休む空間ができたんです。

今回のドライブも、駐車場に停めたらイベントが始まるまで、ゆっくり疲れを取ることができるでしょう。

ミニバンでフルフラットシート、こんな時に役立つ5場面!

さて、Kさん一家のような使い方も含めて、フルフラットシートが可能なミニバンには家族向けにも、それ以外でも、さまざまな用途で役立つ場面があります。代表的なものを5つほどご紹介しましょう。

大人数で足を伸ばして仮眠できる幸せ!

今回のKさん一家のパターンがまさにそれですが、オデッセイ8人乗り仕様のような2列目が分割式でもベンチシート状になっているミニバンだと、2列目、3列目を倒すことでかなり広大なフラットスペースが誕生するので、まさにファミリー向け。

フルフラット 仮眠 家族

それにより、大人でも3人、小さい子供を含むなら家族で4~5人ほどもくつろげるスペースになりますが、これは普通にリクライニングしたシートで仮眠するのと快適度が段違い!

足を伸ばしてノビノビできるので、血行にもよい影響を与えて疲れにくくなります。

ただし、フラットで寝心地の良いシートほど走行中の座り心地は通常のシートほどではなく、逆に走行中の座り心地が快適なほど、倒してもフラット感は得られにくく、両立は難しいのが難点です。

どちらか重要な要素で決めるのが一番ですが、仮にフラットになりにくい場合、折りたたみ式のマットレスなどを積めば、ある程度ゴツゴツ感を無くせます。
フルフラット用マット

赤ちゃんのオムツ替えや、子供の着替えなど子育て世代に助かります!

子育て世代の家族にとって、子供がまだ赤ちゃんの頃ならオムツ替えは欠かせませんし、もう少し大きくなると、ママやパパが手伝いながら、あるいは自力で四苦八苦しながらの着替えもつきものです。

ミニバン車内 おむつ替え

そこでフルフラットシートを使えば、オムツ替えで赤ちゃんを寝かせるスペースを広く取れますし、オムツを替える方もフラットシート上に腰を下ろせば、体をひねったりせず、家と同じような姿勢でオムツ替えが可能!

家と同じようなスペースが取れるということは、子供がジタバタしながら着替える時も、シートから転げ落ちる心配が無いから安心ですね!

せっかくのお出かけなのに雨…止むまで車内で遊びましょう!

さらに、フルフラットシートと広い車内空間は、大人にとってもそうですが、小さな子供にとってはより広大な空間で、「部屋」と言っても良いでしょう。

せっかくのお出かけ、どこかの公園でお弁当でも…と思ったら現地が雨!ということもありますが、そんな時は駐車場の中に止めたミニバンの中で、フルフラットシートの上にレジャーシートを敷き、家族で車内ピクニック気分?なお食事しましょう!

ヘッドレストモニターなどつけておけば、車内でアニメや映画を楽しむこともできますね。

さらに「トミカおねしょシーツ」のように遊べるシーツを下にひけば子供達も大喜びです!
トミカおねしょシーツ

フルフラットの活用で、長尺物の積載もバッチリ!

これは人というより荷物を載せる時ですが、多くのミニバンは3列目を床下収納、あるいは側面跳ね上げで邪魔にならないようにできますが、2列目は最大限前に出すか、よりスペースに気を使った車種でも全面跳ね上げでコンパクトにするまでが限界です。

そうなると、車内スペースの割に案外長尺物を載せられない…というシチュエーションになりがちですが、車内スペースを長さ方向に最大限活用しようと思うなら、むしろ3列目も畳まず、2列目ともどもフルフラットシートにしてしまいましょう!

そうすると、1列目(運転席・助手席)ギリギリまでの長尺物を積める、フラットな空間が誕生します。

長尺もの ミニバン フラット 車載

ファミリー向けの用途ばかりでなく、長いけど途中で折れ曲がったりしては困る荷物の時に、フルフラットシートはすごく助かるんです。

仮眠だけじゃなく、長距離ドライブ時のストレッチにも!

長距離ドライブで疲れたドライバーに時々仮眠が必要なのは常識ですが、基本的に同じ姿勢でいないといけない同乗者のケアも大事です。

「シートに座る姿勢」というのは長く続くと足に血がたまりやすく、いわゆる「エコノミー症候群」的な症状も出て、とにかく体によくありません。

ミニバン フルフラット ストレッチ

1~2時間程度のドライブならともかく、それ以上のお出かけとなりますと、体をほぐさなければいつの間にかカラダがガチガチ!肩こりや頭痛など体調不良の原因にもなりかねません。

それでビタリとも動かない渋滞にハマると、なおさらですね。

2018年2月の福井県豪雪では、立ち往生した車の中に家族を乗せたミニバンもいたかもしれませんが、同乗者の健康は大丈夫だったのでしょうか。

そんな、全く身動きできない立ち往生レベルの渋滞や、長時間ドライブ後の休憩時、フルフラットシートで手足とともに大きく背伸び!それだけで心も体もだいぶ様子が違ってくるはずです。

お子さん連れでミニバンを使い超長距離ドライブに出るご家族など、子供と一緒にフルフラットシートの上でできる、ストレッチ的な「ファミリーミニバン体操」を考えてもいいかもしれませんね!

フルフラットに出来るミニバン7車種

人気のミニバン7車種のフルフラットシートの詳しく寸法をご紹介します。今回は予算100万円以下で買えるミニバンに絞ってご紹介します。(注)2018年3月時点

アイシス

発売期間:平成16年~平成22年(前期・中期)

5ナンバーサイズ枠のコンパクトミニバンで運転が苦手なママでも運転がしやすく、3列目シートで両側スライドドアを装備したファミリーユーザーには使い勝手の良いアイシス。

アイシス フルフラット寸法

詳しくは【アイシスってどんな車?】スライドドア+ピラーレス/高い乗降性と使い勝手重視の5ナンバーサイズミニバンをご覧ください。

2.セレナ(C25系)

セレナC25

発売期間:平成17年~平成22年(前期・後期)

背の高いトールミニバンの中で5ナンバーサイズ枠の代表格と言えば日産セレナ。その中でもC25系は5ナンバーサイズとは思えないほど室内空間が広く新車発売当時大人気だった車種です。

セレナC25 フルフラットシート寸法

詳しくは日産セレナってどんな車?【3代目 C25型】をご覧ください。

※2023年現在では、26型のセレナも100万円前後で購入できるのでそちらもおすすめです。

3.エスティマ(50系)

エスティマ50 中古車

発売期間:平成18年~平成21年(前期型)

トヨタが誇るミドルサイズミニバンと言えばエスティマ。流線形の個性的なデザインと安定した走行性能、充実した装備と質感でロングセラーのミニバンです。

エスティマ50 フルフラット寸法

詳しくは【エスティマ50系ってどんな車?】別格のゆとりと高い走行性能を色々な角度から徹底検証。をご覧ください。

4.エリシオン

エリシオン

発売期間:平成16年式~平成24年(前期・後期)

エリシオンは残念なことに生産中止になり平成25年からオデッセイに統合されただけに希少なミニバンです。空気抵抗が少ない独特のフォルムと室内の高級感、快適に座ることに特化した各シートの造り込みは絶品。

エリシオン フルフラット寸法

詳しくは【エリシオンってどんな車?】フル乗車した時の室内快適性を徹底的に追求した高級ミニバン。をご覧ください。

5.ステップワゴン(RG系)

ステップワゴンRG

発売期間:平成17年~平成21年(前期・後期)

HONDAの5ナンバーサイズミニバンと言えばステップワゴン。この型は低床・低重心化を図り、スライドドアからの乗降りも楽になりました。外観のスポーティーさだけでなくく走りもシャキシャキとミニバンとは思えないハンドリングを実現。

ステップワゴンスパーダS フルフラット寸法

詳しくは【ステップワゴンRG型ってどんな車?】小回りが効き乗降りしやすい低燃費5ナンバーミニバンをご覧ください。

※2023年現在では、RK型ステップワゴンも100万円前後で購入できるのでおすすめです。

6.アルファード(10系)

アルファード10後期

発売期間:平成14年~平成22年(前期・後期)

トヨタの最高峰ビッグミニバンと言えばアルファード。豪華な内装と装備、広い室内空間で他を圧倒するミニバン。2.4Lと3.0Lの2種類の搭載エンジンがありグレードも多様でこの初代型なら100万円以下で手が届くようになりました。(2018年3月現在)

アルファード10 フルフラット寸法

詳しくはついに手が届く!【アルファード10系・後期型】を徹底解説をご覧ください。

※2023年現在では、20系のアルファードヴェルファイアも100万円前後で購入できるのでおすすめです。

7.オデッセイ(RB1・RB2)

オデッセイアブソルート 中古

発売期間:平成15年~平成20年

屋根が低く低重心、低床でスポーティーな走りが特徴のオデッセイRB1・RB2型。アブソルートのグレードはハーフレザーシートや木目をふんだんに使った高級感溢れる室内空間となっており人気が根強いミニバン。

オデッセイRB1 フルフラット寸法

詳しくは【前期型と後期型はどこが違うの?】オデッセイアブソルートRB1・RB2をご覧ください。

まとめ:目的地についたら、しばし休んで目いっぱい楽しみましょう!

午前5時。Kさん一家のステップワゴンが目的地の駐車場に滑り込みました。

グッスリ寝ていてネボケている子供たちをママに頼んでトイレに連れて行ってもらい、その間にKさんはパパっと2列目と3列目をフルフラット化。

3列目の後ろに積んでいた毛布や枕を準備してカーテンを引き、子供たちを出迎えます。

快適な寝室じゃないと子供がモゾモゾ起きてしまい、ここまでのドライブで疲れきったKさん自身が仮眠できないので…

川の字になった妻や子供たちが横になって再び寝息を立て始まった頃、運転席をリクライニングさせたKさんも、まだ暗い夜空の下でウトウトしてきました。

仮眠から目覚めたら、今日も家族みんなで、楽しい思い出作りましょうね?それではしばし、おやすみなさい…。

今回の記事が、あなたの車選びに役立てばばうれしいです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

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