「事故車は格安で手に入るけど、購入してすぐに故障したりしないかなぁ」・・・などと思ってる方。
確かに、事故車は相場より安く購入できますが、心配なのは故障しないかどうかです。
事故車は、過去に軽い事故を起こしたものなら問題ありませんが、重度の事故を起こした車は激安ですが絶対に購入してはいけません。
重度の事故を起こした車は、故障しやすくなっているからです。
また、様々なパーツが故障する可能性も高いので、修理代が高く付くケースもあるでしょう。
この記事では、安全な事故車を見分ける方法について解説していきます。
また、中古車を購入する際のポイントも紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
実際に事故車は多く販売されてる？事故車の定義とは
ここからは、事故車が中古車販売店で販売されていることや事故車の定義について、下記の順で解説していきます。
上記をひとつずつ見ていきましょう。
事故車の中古車業界での定義
「事故車」の言葉は、中古車業界では以下の3つの意味で使われます。
- 事故を起こした車（ダメージの大きいもの）
- 事故を起こされた車（ダメージの大きいもの）
- 修復歴のある車（フレームや骨格部の修復歴があるもの）
「事故車」は、上記の3つの意味合いで使われる言葉です。
「事故を起こした車」や「事故を起こされた車」でも、ダメージが少ないものは事故車として扱われません。
また、修復歴のある車の中でも、軽くぶつけただけやボディをこすってしまい修復したなどの、状態が軽いものは修復歴から除外されます。
なので事故車は、事故などで大きなダメージを負ってしまい、フレームや骨格部などの重大な修復歴があるものと覚えておきましょう。
中古車オークションに溢れかえっている
事故車は、中古車オークションに数多く出品されています。
一般ユーザーが事故車を欲しがるケースは少ないですが、一部の車屋から見れば車屋からみれば宝の山です。
車屋は、激安価格で購入した事故車のパーツを取り出し売買したり、修理して販売するケースもあります。
また、国外で取引する際に自ら車をバラバラにして、税関対策や輸送コストを削減する車屋もあるので、どうせバラバラにするなら事故車を購入した方が都合が良いのです。
どんなにボロボロの状態でも、車には値打ちが付くので、中古車オークションに事故車は出回っています。
悪徳中古車販売店は事故車を隠して販売している
悪徳中古車販売店は、重度の事故車を激安で購入して修復し、相場以下の値段で売買しているケースもあります。
事故車であるのは隠して販売しているため、裁判沙汰になるケースも。
そういった事態を避けるために、裁判沙汰になる前に一気に事故車を売り、すぐに店を閉めてしまう中古車販売店もあります。
もともと、事故歴のある車を販売する際には、事故歴があるのを告知する義務がありますが、悪徳な中古車販売店は告知しません。
購入後に不具合があっても知らんぷりをし、保証もないので高額な修理代を自ら支払うケースもあります。
なので、悪徳中古車販売店には十分気を付けるようにしましょう。
事故車は買わないほうが良い？事故車のメリット・デメリット
ここからは、事故車のメリットとデメリットについてお話ししていきます。
事故車の良い点だけでなく、悪い点もしっかり理解しておきましょう。
事故車のメリット：相場よりも安く購入できる
事故車のメリットは、以下の3つが挙げられます。
相場よりも安く購入できる
事故車は中古車市場の中でも値段が安くなっており、車種によっては50万円以下の価格で購入できます。
例えば、ラインアップで取り扱っているミニバンと、中古車サイトで検索した修復歴のある車の値段は次の通りです。
| 車種 | ラインアップでの値段 | 中古車サイトで修復歴ありで検索した車種の値段 |
|---|---|---|
| 日産セレナ（2011年式） | 79.9万円 | 車両本体価格 17.8万円 支払総額 37.8万円 |
| ホンダステップワゴン スパーダZ（2009年式） | 89.9万円 | 車両本体価格 39.8万円 支払総額 49.8万円 |
| トヨタノア 4WD Si（2009年式） | 75.9万円 | 車両本体価格 45万円 支払総額 60万円 |
このように価格が大きく販売されているケースもあります。
しかしいくら安いからと言って安易に事故車に手を出すのは気が引けますよね。
気を遣わずに運転できる
事故車は、気を遣わずに運転できるのがメリットです。
新車だとぶつけたりボディをこするのを恐れて、変に気を使ってしまうケースもあります。
その点、事故車なら多少ぶつけてもいい意味で開き直れるので、免許を取ったばかりの人やペーパードライバーの方に特におすすめです。
故障しても売却できる
故障して車が動かなくなっても、売却は可能です。
ただ、事故車は値が付きにくいので、パーツとして購入してもらえる廃車買取業者を利用すると良いでしょう。
事故車のデメリット：故障しやすい可能性がある
事故車を購入した際のデメリットは、以下の3つが挙げられます。
故障しやすい
事故車は、時間の経過とともに故障する可能性が高くなっていきます。
購入したときに問題がなくても、運転して走行距離が増えるたびに問題が発生する可能性があるからです。
また、修理すると金属疲労やゆがみなどが起こり、耐久性が低下します。
いつ不具合が起こるかは、プロでも見極めるのは難しいです。
修理費用が余計にかかる場合もある
事故車は、故障する可能性や頻度も高くなるので、修理費がかさんでしまう場合もあります。
事故車は、様々なパーツが故障するリスクが高いので、一カ所を修理してもまたほかの箇所が故障する可能性が高いです。
見た目では判断できない
事故車は、見た目では判断が付きづらい車があるのもデメリットです。
中古車販売店から事故歴があるのを告知してもらわないと、事故歴があるかわからないほどきれいな車もあるので、運が悪いと事故車を購入するはめになります。
事故車を見分ける方法
ここからは、事故車を見分ける方法について、下記の順で紹介していきます。
上記を順に詳しく見ていきましょう。
中古車サイトで確認する
事故車かどうかを調べるには、中古サイトで検索するのが最も簡単な方法です。
中古車サイトでは、車のモデルや年式、カラーなどの条件を設定すると、条件に見合った車を表示してくれます。
条件設定の項目には、「修復歴の有無」で絞り込みができるサイトもあるので、利用すれば修復歴のある車がすぐに見つかるでしょう。
「修復歴の有無」で検索できる中古車検索サイトは、以下のようなものがあります。
ただ、あくまでも店舗が掲載しているものなので、中には嘘を記載する中古車販売店もあるので注意しましょう。
店舗に確認する
購入しようとしている中古車に事故歴があるか確認するには、購入する店舗のスタッフに聞くのが手っ取り早いです。
健全に運営されている中古車販売店で、お客様に真摯な対応をしてくれるスタッフがいれば、事故歴や修復歴があるかすぐに教えてもらえます。
また、事故歴や修復歴だけでなく、どういった事故があったのかやどの部分を修理したのかなどを教えてもらえる店舗もあるので、より車の状態を理解できるようになるでしょう。
また、契約書などに明記してもらえれば、万が一の際の保証にもなります。
事故歴や修復歴がない車が欲しいのであれば、スタッフに聞けばすぐにでもおすすめの車を紹介してもらえるでしょう。
なので、気軽に店舗スタッフに聞いてみてください。
第3者機関の専門家がチェックした鑑定書で判断する
日本の中古車販売においては、中古車販売に利益を求めない、第三者機関の日本自動車鑑定協会（JAAA）があります。
日本自動車鑑定協会は、ユーザーが安心して中古車を購入できるように、鑑定書の発行や検査技能を広めている機関です。
鑑定書を作成する際には、日本自動車鑑定協会の鑑定士が、細かく車の状態をチェックします。
チェックする項目は、「外装」や「内装」、「機関」や「骨格」です。
また、鑑定士は、走行距離の改ざんが行われていないか、厳しくチェックします。
走行距離のチェックは、日本オートオークション協議会の全国統一システムである、「走行メーター管理システム」を使用。
なので、改ざんが行われているかはすぐにわかり、改ざんが発覚した車には鑑定書は発行されません。
日本自動車鑑定協会は、とても信頼できる期間なので、日本自動車鑑定協会の依頼を行っている中古車販売店なら信頼できます。
ただ、依頼を行っていない中古車販売店がほとんどなのが現状です。
中古車を購入するときのポイント
ここからは、中古車を購入するときのポイントについて、下記の順で説明していきます。
上記をひとつずつ解説していきますので、参考にしてみてください。
自動車鑑定書を付けている販売店で購入する
中古車を購入する際には、自動車鑑定書を付けている販売店で購入すれば、失敗するリスクを減らせるでしょう。
自動車鑑定書は、先ほど紹介した日本自動車鑑定協会（JAAA）などの第三者機関から発行されています。
自動鑑定書を見れば、車の状態が一目で確認できるので、車を購入する際の参考になるでしょう。
鑑定書では、以下の項目がチェックできます。
- 車両緒元内容
車の年式や走行距離、車体番号などが確認できる - クオリティグレード
外装・内装・骨格/修復歴がわかる - 鑑定日
鑑定した日付がわかる
鑑定書を見れば、車の状態が一目でわかります。
鑑定書を付けている販売店は、それだけ自信がある証拠なので信頼できるでしょう。
店舗の口コミをチェックする
中古車を購入する前に、中古車販売店の口コミをチェックしましょう。
口コミは、実際に中古車販売店を利用した人の声なので、とても参考になるからです。
口コミが良く、信頼できそうだなと判断したら購入を検討しましょう。
また、実際に中古車販売店に行き、事故歴があるかどうかを聞いてみてください。
信頼できる販売店なら嘘はつきませんし、どこを修理したかなど細かく教えてもらえます。
購入前に試乗する
中古車を購入する前に、必ず試乗するようにしましょう。
中古車に異常があるかは、見た目だけでは判断できないからです。
試乗する際には、以下の点に注目してチェックします。
- まっすぐ走るか
- 異音などはしていないか
- 電装品は正常に作動しているか
フレームがまがった車はまっすぐ走らないこともありますし、異音などの異常がある車もあります。
こういった点は、実際に試乗してみないとわからないので、購入前に必ず試乗するようにしましょう。
まとめ
事故車は、「事故を起こした車」「事故を起こされた車」「修復歴のある車」の意味合いで使われます。
ただ、ダメージの少ないものや軽い修理をした車は、事故車として扱われないので覚えておきましょう。
事故車は、確かに相場より安く購入できますが、故障する可能性が高いです。
修理に多額のお金を支払わなくてはならない場合もあるので、重度の事故を起こした車は購入しないようにしましょう。
購入を考えている車に事故歴があるかは、中古車サイトで確認したり、店舗スタッフに聞いてみるのが一番早いです。
また、日本自動車鑑定協会（JAAA）などの第三者機関からの鑑定書を付けている販売店は、信頼できます。
中古車を購入する際には、車の状態や事故歴の有無を必ず確認するようにしましょう。
当店ラインアップでは在庫車両全車に鑑定書・修理保証をお付けして販売しております。
お近くの方からご遠方まで幅広く対応していますのでお気軽にご相談ください。
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