
みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
「大学生になったら車が欲しいけれど、お金が不安…」
「本当に維持していけるのか心配」
このような悩みを抱えている学生さんは多いのではないでしょうか?
また、親御さんの立場としても、「事故が心配」「維持費は大丈夫なのか」と不安に思われることでしょう。
車は、確かに大学生活を便利で豊かにしてくれる素晴らしいものです。
しかし同時に、大きな責任と費用を伴うものでもあります。
本記事では、中古車専門店で多くの大学生とその親御さんの車選びをサポートしてきた経験より、安心して車を選べるよう、購入前に知っておくべき重要なポイントを整理して紹介します。
そもそも大学生に車は必要?


車の購入を検討する前に、まずは「大学生にとって本当に車が必要かどうか」を冷静に考えてみましょう。
大学生で車が必要になるケースとして、以下が挙げられます。
- 通学に公共交通機関が不便で車が必要
- アルバイト先が車でしかアクセスできない立地にある
- サークル活動や部活動で荷物運搬が必要になる
- 友人との旅行や趣味活動で頻繁に遠出する
- 実家の手伝いや家族の送迎が必要となる
逆に、車がなくても十分なケースとして以下が挙げられます。
- 大学・アルバイト先ともに公共交通機関でアクセス良好である
- 都市部在住でカーシェアやレンタカーが充実である
- 月に数回程度しか車を使う予定がない
- 駐車場が確保できない、または費用が高額である
まずは「欲しい気持ち」と「本当に必要か」を分けて考えることが大切です。
友人が持っているから、格好いいからという理由だけでは、後々経済的に苦しくなる可能性があるので注意しましょう。
大学生が車を持つときにかかるお金


車を持つということは、購入時だけでなく継続的に費用がかかることを理解することが重要です。
特に、以下の費用について考えておく必要があります。
ここでは、各費用の詳細や親御さんが知っておきたいリスクを紹介します。
車を買うときにかかる費用
車を購入する際にかかる費用として、車両本体価格を真っ先に考える必要があります。
車の購入費用は、新車か中古車か、そして車の種類によって以下のように費用が異なります。
- 新車:150万円〜300万円程度(コンパクトカー)
- 中古車:30万円〜150万円程度(年式・車種による)
一括払いで購入できない場合、ローンを組む必要があり金利も考慮が必要です。
例えば、300万円の新車を自動車ローンで購入する場合の返済シミュレーション例は以下のとおりです。
済期間 | 年利 1.5% | 年利 2.5% | 年利 4.0% | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月額返済額 | 総返済額 | 利息総額 | 月額返済額 | 総返済額 | 利息総額 | 月額返済額 | 総返済額 | 利息総額 | |
3年 | 85,274円 | 3,069,881円 | 69,881円 | 86,584円 | 3,117,029円 | 117,029円 | 88,572円 | 3,188,590円 | 188,590円 |
4年 | 64,433円 | 3,092,774円 | 92,774円 | 65,742円 | 3,155,621円 | 155,621円 | 67,737円 | 3,251,384円 | 251,384円 |
5年 | 51,930円 | 3,115,780円 | 115,780円 | 53,242円 | 3,194,525円 | 194,525円 | 55,250円 | 3,314,974円 | 314,974円 |
6年 | 43,596円 | 3,138,898円 | 138,898円 | 44,913円 | 3,233,741円 | 233,741円 | 46,936円 | 3,379,360円 | 379,360円 |
7年 | 37,644円 | 3,162,129円 | 162,129円 | 38,967円 | 3,273,268円 | 273,268円 | 41,006円 | 3,444,539円 | 444,539円 |
次に、車両本体価格以外で以下の費用を見込んでおく必要があります。
費用項目 | 金額 | 詳細・備考 |
---|---|---|
税金関係 | 5万円〜10万円 | 自動車税・重量税 • 自動車税:排気量により異なる(普通車2.5万円〜) • 重量税:車両重量により決定(1〜3万円程度) • 取得税:車両価格の約3%(エコカー減税対象外の場合) |
保険関係 | 約2万円 | 自賠責保険(2年分) • 法律で加入が義務付けられた保険 • 普通車:20,010円(24ヶ月契約) • 軽自動車:19,730円(24ヶ月契約) |
手続き費用 | 約5万円 | 登録費用・車庫証明 • 新規登録手数料:約3,000円 • 車庫証明取得:約3,000円 • ナンバープレート代:約2,000円 • 代行手数料:3〜4万円程度 |
整備関係 | 3万円〜5万円 | 納車整備費 • 法定点検・整備作業 • オイル交換・各種液類補充 • タイヤ・ブレーキ等の安全点検 • 納車前クリーニング |
合計 | 15万円〜22万円 | 諸費用総額の目安 車両本体価格の5〜7%程度が一般的 |
中古車の場合、車両価格50万円でも初期費用込みで70万円程度になることが一般的です。
維持にかかる毎月・毎年の費用
自動車の場合、新たに購入したタイミング以外にも、ランニングコストを考える必要があります。
月々必ずかかる費用としては、以下が挙げられます。
費用項目 | 月額目安 | 備考 |
---|---|---|
任意保険 | 1万円〜3万円 | 年齢により大きく変動 |
ガソリン代 | 5千円〜1万5千円 | 使用頻度による |
駐車場代 | 3千円〜2万円 | 地域差が非常に大きい |
意外と見落としなのが駐車場代であり、より利便性の高い場所の駐車場を借りる場合、高い費用がかかります。
次に、年間でかかる費用をまとめると以下のようになります。
費用項目 | 年額目安 | 備考 |
---|---|---|
自動車税 | 3万円〜4万円 | 排気量による |
車検費用 | 10万円〜20万円 | 2年に1回(年割りで5万円〜10万円) |
メンテナンス費用 | 5万円〜10万円 | オイル交換、タイヤ交換等 |
年間維持費の目安として、30万円から60万円かかるのが一般的です。
これは月割りすると2万5千円〜5万円となり、アルバイトの収入だけで賄うには相当な負担となることがわかります。
親御さんが知っておきたいリスク
大学生本人ではなく、親御さんが知っておきたいリスクもあります。
若年層ドライバー特有のリスクとして、18歳から20歳の事故率は他の年代より高く、保険料も割高になる傾向があります。
自動車保険の場合、等級によって保険料が異なる傾向にあり、どうしても事故を起こしやすい年代や車両に対しては高い保険料となってしまいがちです。
また、無謀運転や判断ミスによる重大事故のリスクも懸念されます。
さらに、友人同士での無責任な貸し借りトラブルも考慮する必要がある点には注意が必要です。
次に、経済的リスクとして無理なローンによって、返済を目的として学業よりもアルバイトを優先してしまう可能性があります。
また、維持費が家計を圧迫して生活水準を下げざるを得なくなるケースも少なくありません。
さらに、事故時の高額な賠償責任を負わなければならないケースもあります。
これらのリスクを十分理解した上で、親子で本当に自動車が必要かどうかを話し合うことが重要です。
大学生に向いている買い方・使い方


大学生が車を購入する際、より自分に向いた方法で購入する必要があります。
また、自分に向いた利用方法を考えて利用することも重要です。
ここでは、大学生に向いている買い方・使い方について見ていきましょう。
中古車購入のメリット・注意点
大学生の場合、いきなり新車ではなく中古車を購入することも有力な選択肢となります。
中古車を購入することによるメリットは、以下のとおりです。
- 初期費用を大幅に抑えられる
- 小さな傷や汚れを気にしすぎなくて済む
- 車種選択の幅が広い(生産終了モデルも選択可能)
特に、初期費用を抑えられまだ車の運転が慣れていないことで発生しがちな車をぶつけることによる精神的なダメージを軽減できる点は魅力です。
一方、中古車を購入することによる注意点として以下が挙げられます。
- 故障リスクが高く、突発的な修理費がかかる場合がある
- メンテナンス履歴の確認が重要
- 燃費や安全装備が古い場合がある
- アフターサービスや保証内容をしっかり確認する必要がある
中古車を選ぶ際は、安さだけでなく信頼できる販売店から購入することが何より重要です。


新車を選ぶメリット・注意点
大学生が中古車を購入することによるメリットとして、以下が挙げられます。
- 故障リスクが低く、安心感がある
- メーカー保証が充実している
- 最新の安全装備や燃費性能
- 長期間乗り続けられる
最新の安全装備があることは、まだ運転に慣れてない大学生にとっては心強いものです。
一方、新車を選ぶ際の注意点として以下が挙げられます。
- 初期費用が高額
- ローンの負担が大きくなりがち
- 最初の数年は価値下落が大きい
新車を選ぶ場合は、無理のない支払い計画を立てることが絶対条件です。


他の選択肢(リース・カーシェア・レンタカー)
新車と中古車以外では、リース・カーシェア・レンタカーが選択肢となります。
それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。
比較項目 | カーリース | カーシェア | レンタカー |
---|---|---|---|
料金体系 | 月額定額制 2〜8万円/月程度 ボーナス併用プランもあり | 使用時間制 200円/15分 + 距離料金 月額会費1,000円程度 | 時間・日単位 6時間:6,000円〜 24時間:8,000円〜 |
メンテナンス | リース会社が対応 車検・点検・オイル交換込み メンテナンスパック選択可能 | 運営会社が管理 利用者の負担なし 故障時はサポートデスク対応 | レンタル会社が管理 利用者の負担なし 整備済み車両を提供 |
保険・ガソリン | 保険:別途加入必要 ガソリン:利用者負担 | 保険:料金込み ガソリン:給油カード付き | 保険:料金込み ガソリン:利用者負担 (満タン返却) |
初期費用 | 低い 頭金0円プランあり 登録費用のみ | 最も低い 入会金・月会費のみ 数千円程度 | 不要 利用時の料金のみ |
利用制約 | 契約期間縛りあり 3〜9年契約 中途解約時違約金発生 | 予約制 最大72時間まで ステーション返却必須 | 予約制 営業時間内の手続き 店舗返却が基本 |
利便性 | マイカー同様 自宅駐車場に常時配置 24時間利用可能 | 都市部で高い ステーション数に依存 スマホで予約・解錠 | 計画的利用向け 営業時間に制約 事前予約推奨 |
最適な利用者 | 定期的に車が必要 • 通勤・通学で日常利用 • 初期費用を抑えたい • メンテナンス込みが良い | 都市部に住んでいる • 週末や買い物時のみ • 駅近くに住んでいる • 車の維持費を削減したい | たまの利用・旅行 • 月数回程度の利用 • 旅行先での移動手段 • 特別な用途(引越し等) |
いっけん便利に見えるカーシェアやカーリースですが、その反面思わぬ落とし穴も存在しますので注意が必要です。
その点に関しては下記の関連記事を御覧ください。






販売店の選び方


車を購入する際は、安さだけでなく信頼性を重視して販売店を選蕪湖とが重要です。
良い販売店の見分け方として、以下が挙げられます。
- アフターサービスや保証内容が充実している
- スタッフが親身になって相談にのってくれる
- 整備工場を併設し、メンテナンス体制が整っている
- 地域に根ざした営業を長年続けている
- 口コミや評判が良い
逆に、避けるべき販売店の特徴として、以下があります。
- 極端に安い価格をアピールするだけで説明が不十分
- 契約を急かす
- アフターサービスについて曖昧な回答
- 整備記録や車両状態の説明を避ける
大学生がひとりで判断するのではなく、親御さんと一緒に相談に行くことを強くおすすめします。
これは、経験豊富な大人の目線で、冷静な判断ができるからです。


大学生が車を選ぶときのポイント


大学生が車を選ぶときのポイントとしては、無理のない予算設定を最優先することが重要です。
維持費込みで月額いくらになるか必ず計算するアルバイト収入だけで賄える範囲内に設定しましょう。
次に、燃費や維持費を重視して燃費の良いコンパクトカーや軽自動車を検討することも重要です。
排気量の小さい車は税金も安い傾向にあり、人気車種は部品代が安く、メンテナンス費を抑えられるメリットもあります。
さらに、見た目よりも安全性・使いやすさを重視して選定することをおすすめます。
自動ブレーキなどの安全装備を確認し、運転しやすいサイズの車を選んでください。
また、荷物の積載性や乗り心地も考慮して選ぶと良いでしょう。
最後に、トータルコストで判断することも重要です。


安全運転と親御さんへの安心材料


自動車を運転するにあたって、最も気をつけるべきは事故です。
安全運転に努めることは、親御さんを安心させる材料となります。
しかし、いつ事故が発生するかどうかはわからないため、任意保険は必ず加入しましょう。
ただ加入するだけでなく、対人・対物は無制限が基本で人身傷害保険も必ず付けてください。
家族の等級を引き継げる場合は活用することで、保険料を抑えることが可能です。
もし保険料が高くても、事故時のリスクを考えれば必要経費と考えて加入してください。
もし事故が発生した場合を想定して、安全装備も念頭に置く必要があります。
ドライブレコーダーは事故時の証拠保全に重要であり、最近では安価でも高性能なものが多いため必ず付けましょう。
自動ブレーキ、車線逸脱警報などの安全装備があると、なお安心です。
タイヤの状態やブレーキパッドの定期点検も、しっかりと行ってください。
親御さんの関わり方としては、以下を実践してください。
- 契約や重要な手続きには同席する
- 定期点検やメンテナンススケジュールを共有する
- 事故やトラブル時の連絡体制を決めておく
- 保険の更新時期なども一緒に確認する
親子で情報を共有することで、安心・安全なカーライフが実現できます。
まとめ
自動車は、確実に大学生活を便利で豊かにしてくれる素晴らしいものです。
通学やアルバイト、友人との思い出作りなど、行動範囲が大きく広がることでしょう。
しかし同時に、車は大きな責任と継続的な費用を伴うものです。
大学生と親御さんが一緒に真剣に考え、話し合いを重ねれば、必ず安心して車を持つことができます。
素敵なカーライフの第一歩を、ぜひ慎重かつ前向きに踏み出してください。
車選びでご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にラインアップにご相談ください。
皆様の安全で楽しいカーライフを心からサポートいたします。


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